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【まさかの】Another-C_2【色恋沙汰】
[857]アナカン ◆lphnIgLpHU
:2011/02/19(土) 19:15:02 ID:???
ルーベン「テメッ…どういうつもりだ…!」
火野「あん? どういうつもりも何もねえよ、飲めって。」
そう言うと、自分はサッサと缶のプルタブを開け、ゴクリと一飲みする。
先程の真っ赤な顔からは考えられないほど平静な様子に、ルーベンも思わず毒気が抜かれる。
そのルーベンの表情の変化を見定め、マチルダはルーベンの隣に歩み寄った。
マチルダ「心配せんでも儂の驕りじゃ。 ほれ、あそこの自販機で買わせてきた。」
ルーベン「……… ケッ…!」
半ば自棄気味にプルタブを開け、ルーベンもスポーツドリンクを口に入れた。
口内に漂っていた血の味が、甘酸っぱいドリンクによって消されていく。
それと共にルーベンは、自分の中の陰鬱な気持ちがあまり存在していない事に気付いた。
ルーベン(ありゃ…? 昨日、いやついさっきまで何もかも億劫だったのに…何なんだこりゃ。)
マチルダ「ふむ、憑き物が取れたような顔をしておるな。
さっきまで追い詰められた強盗のような目をしとったぞ?」
ルーベン「むが…!? この爺ぃ抜け抜けと…テメェに何が判る!
それに強盗のような目ってな…! それ言ったらアイツは殺人鬼の目じゃねーか!!」
火野「はっはっは…なるほど、言い得て妙だな。」
ルーベン「そこ、笑ってんじゃねーよ! 殺人鬼って言われてんだぞ!?
実際にオレかなり死にかけたけどな! ホンッと…何なんだよテメーらは!?」
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