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【´・ω・`】幻想のポイズン47【´・ω・`】


[144]幻想のポイズン ◆0RbUzIT0To :2011/01/10(月) 19:42:41 ID:???
こうして幻想郷勢が大勝ムードに気をよくする中、一方でスウェーデンJrユースの面々は失意の底にいた。
確かにレベルには大きな差があると聞いていたが、それでも彼らにも意地やプライドはあった。
勝機は必ずあると、そう信じていたのだが……。
試合をはじめてみれば、序盤からほぼ一方的に攻め込まれ、何度も何度も一対一の状況を作ってしまい……。
シュートも数多く打たれ、ズタボロにやられて5失点。
絶対的なエースであるレヴィン、鉄壁の守備を誇るブローリンがいながら、得点を上げる事も失点を防ぐ事も出来ず。
大差で負けてしまおうとしてしまっているのである。

ガレリ「もう駄目だ……おしまいだぁっ……!!」
ラーソン「(レヴィンのフカヒレダイナマイトも決まらない、ドライブシュートも通じない……。
      こんな状況でどうやって攻めればいいって言うんスか?
      ぶっちゃけ、これチェスで言えば詰みッスよ)」
フェデリックス「(敵のGKは一対一、弱い。 でも、フェデリ達では一対一の状況を作る、難しい。
         何より、もうレヴィンは……)」
レヴィン「……すまない、みんな」

表情を暗くし、肩を落とす一同に……キャプテンであるレヴィンはただ一言、そう呟いた。
この時間、この点差……そして、攻撃と守備の要である2人が怪我をしている中。
今からでも逆転に、そして同点に追いつけるとはこの場にいる誰も思ってはいなかった。
では、その敗戦の責任は誰にあるのか――正しく言えば、この敗戦はスウェーデンJrユース全体の力不足が原因であり。
誰にもその責任は無い。強いて責任を追及するならば、いきなりこの練習試合をセッティングした監督くらいなものだろう。
しかし、それでもレヴィンはその責任を一身に負うかのように一同に向けて頭を垂れた。
それは彼にエースとしての自覚が、しっかりと備わっていたからに他ならない。

ラーソン「レヴィンだけの責任じゃねぇッスよ……マジ、相手がパなかっただけッス。
     マジ、幻想郷リスペクトッスね……」
フェデリックス「レヴィン、治療行く。 これ練習試合、無理いけない」
レヴィン「すまない、ありがとう……」

右肩を抑えながら、フィールドの外へと出てゆくレヴィン。
入れ替わるようにして帰って来たブローリンも、その表情は暗く重かった。


0ch BBS 2007-01-24