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【´・ω・`】幻想のポイズン47【´・ω・`】


[218]幻想のポイズン ◆0RbUzIT0To :2011/01/11(火) 00:38:31 ID:???
藍の言葉を、内心理解はしながら……それでも、やはり認めたくないのだろうか。
井沢はその後の練習にも決して身は入らず……。
とはいえ、そこはやはり藍の指導力の賜物というべきか。
以前に比べれば大幅に基礎的な能力を向上させる事に成功。
更にはサッカーの基礎とも言うべきパス能力まで鍛えぬく事も出来たのだが……。

井沢「これじゃ翼には勝てない……! まだだ……! まだ!」
藍「(この執念、執着はパルスィのそれにも匹敵をする……。
   だが、惜しむらくはこの子にはあの翼君に対抗するだけの才能が不足している。
   翼君は才能を持ち、更には努力もする天才だ――慢心をして日頃の修練を疎かにするタイプではない。
   いや、むしろ四六時中サッカーのことを考えている……そんなタイプの人間だ)」

悔しそうに歯噛みをしながら、頭を垂れて嘆く井沢を見つつ。
藍は小さく、勘付かれないようにため息を吐きながら宙を見る。
教える内に、藍は井沢の心中を知り、その井沢の心が――パルスィのそれと似通っているという事を知った。
だからこそ、井沢の手助けをなるべくしてやりたいと考えたのだが……。
その道のりは、あまりにも険しく、難しい。

藍「(努力をする天才に、凡人はただ眺めるだけしか出来ないのか……。
   そう問われれば、肯定するしかなかったのがかつての私だが……)」
井沢「くそっ……! くそっ……!!」
藍「(何とかしてあげたいものだな……何とか……)」

自身への怒りを、どこへぶつければいいのかわからぬままボールを蹴る井沢。
そんな井沢を眺めながら、藍はもう一度ため息を吐くのだった……。
強くなりたいと願う少年の望みを叶えられない、自身の力不足をただ乗ろうばかりであった。

※井沢の「クリップジャンプ」の発動率が1/2になりました。


0ch BBS 2007-01-24