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【´・ω・`】幻想のポイズン47【´・ω・`】


[254]幻想のポイズン ◆0RbUzIT0To :2011/01/13(木) 00:57:47 ID:???
若林「(姉妹……か。 ふぅ……)」

一方で若林源三はといえば、この2人のやり取りをどこか羨むような視線で見ていた。
若林財閥の末っ子として生まれた彼にとって、仲の良い兄弟というのはドラマの世界の話でしかなく。
目の前で美しい姉妹愛を披露する古明地姉妹を見て、甘ちゃんだと思う反面……。
それでも、心の奥底では、そんな関係にあこがれてしまうのだった。
そして……。

さとり「……ふふ、なら、私の弟になりますか、源三君?」
若林「ぬ……な!? おっ、お前! また俺の心を……!?」
さとり「言ったじゃないですか、私が人の心を読むのは呼吸をするようなものだって。
    ……ふふふ、『まんざら悪くも無いな……』ですか。 いいでしょう、私の弟になりなさい源三君」
若林「く、くそっ! 言うな! 言うな言うな!!」
こいし「えー、こんなデブが弟〜?」
若林「誰がデブだ!」
さとり「そうよこいし、源三君はデブではないわ。 ただ、ちょっとふくよかなだけよ」
若林「それは遠まわしにデブと言っているのと同じだ! っていうかどうして俺が弟なのが前提なんだ!?
   どちらかといえばお前達が俺の妹というべきだろう!」
さとり「私達はこう見えて、源三君の何倍もの年月を生きているんですよ……? なら、源三君が弟ですよ」
こいし「だからこんなのが弟はヤだって〜。 なんだか生意気そうだしさ〜」
若林「おっ、お前に言われたくは無い!!」

人の心を覗いてしまう、忌み嫌われた妖怪――古明地さとりにその心を読まれ、からかわれ、いいように遊ばれてしまうのだった。
しかし、この時、こうして騒いでいたこの時――。
古明地さとりの顔には、ようやくあの大敗をした時以来の笑顔が零れ……。
若林源三の顔には……もしかしたら、物心がついてから初めてかもしれない、心の底からの笑みが浮かぶのだった。

※さとりの若林に対する感情が さとり→(かわいい弟)→若林 になりました。
※若林のさとりに対する感情が 若林→(小憎たらしい妹)→さとり になりました。
※こいしの若林に対する感情が こいし→(動けるデブ)→若林 になりました。


0ch BBS 2007-01-24