【人生は】城山正の挑戦２０【上々だ】

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【人生は】城山正の挑戦２０【上々だ】

[129]城山正 ◆2veE6wGXw2 ：2011/01/16(日) 23:36:14 ID:hfTEQGYI
城山「カモンッ！ホエェェェルッッ！」

ぺちっとしけた音を立てて城山の指がなる。そんなヘボい音でもクジラは下顎の骨で感知し召喚に応じた。
空を泳ぐ体長１５メートル超、体重５０トンの巨体が虚空に現れる。
白いマッコウクジラは戦場の上空を優雅に旋回すると天高く潮を吹き上げる。
母なる海の恵みに失われた体力が回復していくのが分かる。

城山「マッコウ、サンキュー……って、ナンか来るぞっ！？」

旋回を続ける白鯨を追って一艘の帆船が宙空に現れる。
その船首には傷だらけの顔の船長らしき人物が憤怒の表情で指揮を取っている。

ズナッフ「……ピークォド号じゃな。船首にいるのが彼の有名なエイハブ船長じゃな」
美津乃「エイハブ船長って、あの片足をクジラに食いちぎられた、あの？」
ズナッフ「そうじゃ。エイハブ船長は白鯨モビーディックを悪魔と信じ、執拗に追いかけているんじゃ」

ピークォド号から数席のキャッチャーボードが下ろされ初め、今にも大海戦が行われようとした、その時
さらにもう１つの影、それも飛び切り巨大な影がシロヤマンズを覆う。
長い衝角を持った葉巻型のその船体は

チナ「……ノーチラス号。もう一人の海の変人・ネモ船長の乗る潜水艦です」
ドン「全ての人間への復讐の一歩としてピークォド号を沈める気だな」
城山「うわぁ。これでもかって位海ネタを突っ込んできたな」
美津乃「ヒスパニオラ号もどっかその辺にいるんじゃないの？」
ピノ「あっちの方でおじいちゃんの乗った船がカジキを引っ張ってるよ？」

様々な者が周遊することになった上空は混沌を増し、渦を巻く。
その渦はやがて大渦となりモビーディックをピークォド号をノーチラス号を飲み込み天へと昇っていった。

城山「……何がなんだかわかんないけど、体力は回復したし、よしとしようか」

体力は回復したものの精神的にはどっと疲労の色を濃くしたのは、魔法を使ったからか、それともまた別の理由か。

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