【人生は】城山正の挑戦２０【上々だ】

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【人生は】城山正の挑戦２０【上々だ】

[217]城山正 ◆2veE6wGXw2 ：2011/01/23(日) 12:26:37 ID:2/imOn6o
また瀬名かい。試合に出ない割りに出番多いよな瀬名。

7月３週目→ ハートA＝瀬名の放課後編
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梅雨も終わりかけ、降り続くこともなくなり、からっと晴れる日も増えてきた。
今日も朝からいい天気で、昨日の雨で出来た水溜りも昼過ぎには乾いていた。
しかしそんな天気とは裏腹に瀬名の心は昨日の雨空のようにどんよりとしており、身も心も重かった。

瀬名「あーなんだか、ゆーつー」
赤松「なんだ瀬名も洋楽聴くのか。うちの兄ちゃんと一緒だな」
瀬名「？？？」
伊藤「違うよ。アメリカの偵察機だよな」
瀬名「？？？？」
大場「腰が痛いのか？いい接骨院教えようか？」
瀬名「？？？？？」

憂鬱な顔をしている瀬名の周りに同級生の男子が集まってくる。
色々と問題は山積しているにしても駿河小ＳＣメンバーの中では紅一点、
学校でも指折りの美少女となれば放って置かれる筈もない。

瀬名「…………じゃーねー」

そんな男子たちの努力も瀬名の心の雲を吹き払うことは叶わず、帰宅路の十字路で置いてきぼりにされてしまう。
遠ざかっていく赤いランドセルを呆然と見送る小学5年生男児達。

瀬名「あー、なんかわかんないけど、イライラするぅ」

転がっていた空き缶を蹴り飛ばす。綺麗なフォームから打ち上げられたファンタグレープは
進行方向のかなり先で乾いた音を立てた。
ほんの３ヶ月前までは５メートルも飛ばせなかっただろうが、ＳＣでの練習によって２０メートルを
優に超える飛距離が出せるようになった。

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