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【甦れ】ファイアーモリブレム26【勇士たち】


[451]モリブレム ◆RK7RVcZMX2 :2011/02/01(火) 21:35:29 ID:???
森崎が最も己の身体能力を発揮できる瞬間。やはりそれは強烈なシュートが唸りを上げて
自分の方へと向かってくる瞬間だろう。自然と体が反応し、脳が的確な動の信号を体全体へと飛ばすのだ。

森崎「(ここだ!このタイミングで…右方向から……来る!)」

ブォン!ガギィィィン!!

アイク「! ……三度目で決めたか。覚えがいいな」

森崎「…ふん。お世辞はよしてくれよ。一発目で決められなかったのは俺がまだ未熟ってことさ。
   だけど、これでなんとなくだが相手の動きを見切る方法を掴んだような気がするぜ」

アイク「姿形はある程度違えど生物が考え、思いつき、実行する選択肢なんてものにそれほど大きな振れ幅は無い。
    基本的な動作の癖さえ掴むことが出来れば…そこからどのように攻撃が繰り出されるかは
    向こうが勝手に教えてくれるようなものだ。…最も、例外もあったりはするが」

森崎「(確かにな。シュートだって大きく分ければ真っ直ぐ来るか
   右に曲がるか、左に曲がるか、下に落ちるかの四択だ。
   あとは速いか遅いか、軽いか重いか。それぞれの速度に合わせて
   俺の反応が間に合う限り最適なタイミングで体を動かせばいいだけなんだよな)」

そう考えただけで、森崎はどんなシュートにも冷静さを失わずに対応できるような気がしてきた。
もちろん実際には初見のシュートを瞬時に見切ることなど、相当レベルの高い技術のはずなのだが。

アイク「…それじゃあ俺達は一旦後方へと下がらせてもらう。ティアマト…仲間の治療をしたいんでな」

スッ…

剣を背中に戻し、アイクは踵を返して森崎から離れていく。
同じ傭兵団の仲間たちのもとへと戻って行くアイクの背中に、森崎は笑顔で声をかけた。


0ch BBS 2007-01-24