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1- レス

【甦れ】ファイアーモリブレム26【勇士たち】


[558]モリブレム ◆RK7RVcZMX2 :2011/02/03(木) 00:28:05 ID:???
あのマムクートの大群との戦いでも犠牲者が出なかったことで、
モロドフはなにか手応えのようなものを感じているのだろう。
彼の自身の篭った言葉を最後に、マルス達は一旦作戦会議を打ち切った。



森崎「いよいよ明日で最後か…」

軽めの食事を終え、森崎は砦の一室で一人夜空を見上げていた。
自分がこのアカネイア大陸で暗黒戦争に否応なしに巻き込まれてからはや2年。
始めのうちは自分の奇想天外を超えた運命を呪いもしたが、
実は若林の暴挙から身を守るために、誰かの意図でこの土地に避難させられたのだと知ったときは我が耳を疑った。

森崎「どこの誰かはわからんが、俺の体の中にある『リセット』の力で……
   俺は凡人ながら何度も人生の岐路をやり直すことで
   サッカーの才能を開花させ、一流の選手たちと肩を並べるに至った。
   ……くそっ。気に入らねえ。誰かの掌の上で踊らされてる気分だぜ」

片桐やガトーの説明を聞くうちに、森崎は何故自分がこのような立場に選ばれたのか考えていた。

森崎「(戦うことが目的なら、空手を習ってる若島津や喧嘩の強い次藤の方が適してたはずだ。
   俺が…俺じゃなきゃいけない要因ってものがあるのなら、それは一体なんだ?)」

しばらく考えたが、その答えはすぐに浮かび上がってきた。
この環境…多くの仲間と力を合わせなければ、仲間の、下手をすれば自分の命も失いかねない苦境。
この中では自分が今まで選んできた傲慢な考え方は通用しない。
異国の者という立場の弱い人間であり、周囲は見知らぬ人ばかりの中での集団生活。
誰かを屈服させることで従うものを増やし、自分の地位や地盤を固めて
地位のあるライバルを裏工作で蹴落し、その立場を奪うという行動は、おそらく通用しなかっただろう。


0ch BBS 2007-01-24