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【甦れ】ファイアーモリブレム26【勇士たち】


[678]モリブレム ◆RK7RVcZMX2 :2011/02/18(金) 20:23:25 ID:???
竜族の大陸支配を謳い、人類に対して戦いを挑んだあの日から100年の月日がながれている。
その際に、地竜族最強と呼ばれていた自分が手も足も出なかった一人の青年の姿を思い浮かべる。
その青年の手に握られている剣、ファルシオン。あの神々しいまでに輝く鋭い刃に、自分の体はあっさりと切り刻まれたのである。
過去の敗北を思い出したメディウスの表情は穏やかな老人なものからみるみるうちに
人間に対して怒りに震える暗黒地竜…禍々しき獣のような顔へと変貌していく。
枯れ木のような細い体は樹齢何百年の大樹のような太さに膨れ上がり、
大岩のような双眸は濁った血のように紅く染まり、小山を一飲みにしてしまうような巨大な顎を大きく広げる。

メディウス「(……忌々しい人間どもめ。たとえ神剣を再び手にし、我が城にたどり着いたとしても…屈服はせぬぞ)」

カッ!ギシャオオオオオウウウウウッ!!!

巨大な咆哮が城を大きく揺るがす。ドルーア城に残されたメディウスたちの僅かな配下たちがゆっくりと動き出す。

メディウス「(今こそ地竜族の本当の力を見せてくれよう。さぁ、来るがよい…我の側へ。地獄の底まで突き落としてくれようぞ!)」

グウウオオオオオウウウウウウウッ!!!

側近の火竜、魔竜たちが呼応するかのように次々と叫び出す。
アカネイア同盟軍の多くの兵士達は、この恐怖心を軽々と揺さぶる邪悪な咆哮に身震いをしたことだろう。
しかし――多くの戦火を切り抜け、勝利の栄光を獲得し続けてきた彼らには、気持ちを高ぶらせる合図となる。

生死をかけた最後の戦いが、始まる。
選ばれた勇者たちによる、運命の戦いが…。
今、始まろうとしている。


第20章 選ばれし者達


0ch BBS 2007-01-24