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1- レス

【甦れ】ファイアーモリブレム26【勇士たち】


[684]モリブレム ◆RK7RVcZMX2 :2011/02/19(土) 20:32:20 ID:???
生き別れの肉親にでも会ったかのように、豪壮に喜びながらフレイのもとに駆けていくマルス。
主君の震える声混じりの抱擁を、フレイは穏やかな顔でしっかりと受け止めた。

森崎「モロドフさん…あのおっさ…いや、騎士はいったい誰だ?」

モロドフ「彼の名はフレイ。4年前、アリティア落城の際に、王子の影武者として
     大挙として襲い来るドルーア軍の真ん中に躍り出た騎士の中の騎士じゃ」

森崎「確か以前にマルスが囮作戦をこれでもかと拒んでいたことがあったが…
   なるほど。あのフレイさんが事の原因の始まりって奴か」

アラン「彼の話によりますと、九死に一生を得てなんとか脱出を計ったのですが
    記憶を失うほどの重症を負い、偶然流れ着いたアリティアの片田舎にて農夫として暮らしていたようです。
    同盟軍として兵を徴収する際、彼の姿を見て我が目を疑いましたよ」

マルス「記憶喪失だって!?」

フレイ「マルス王子…どうかお許しください。しかし、朧気ながら王子や仲間たちの顔は覚えております。
    私は記憶は失いましたが、アリティア騎士としての忠誠心までは失ってはおりません。
    既に傷の方も癒え、今回はアラン殿の部下として王子の露払いを担わせていただきます」

マルス「フレイ……分かった。だけどこれだけは約束してほしい。
    もう二度と……あんな早まった真似をしてはいけない。
    あの頃の僕は弱く、君を囮にして逃げることしか道が残されていなかった。
    君を失ったあとのタリスへと落ち延びる船の上で、僕は一生分の後悔の念を吐いたよ。
    それでもいつか、いつか必ず祖国を取り戻すと心に誓いこれまで戦い続けてきたんだ。
    その中で僕が学んだこと…誰かの犠牲で得た安穏なんて虚しいだけだってことだ。
    言うだけなら誰でもできる。綺麗事だと自分でも思っている。
    けれど、もう二度とあのような無茶はしないでくれ。いや、僕が絶対にさせないから!」


0ch BBS 2007-01-24