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1- レス

【甦れ】ファイアーモリブレム26【勇士たち】


[706]モリブレム ◆RK7RVcZMX2 :2011/02/22(火) 00:18:32 ID:???
マルス「言葉にしないと…伝えることの出来ないものはたくさんあると、僕は思っている。
    まだ行動だけでみんなを引っ張っていけるほど、僕は君主としては未熟すぎるからね」

森崎「…まあな。お前は未熟だった。だから俺が助けてやったから今のお前がいるってこと、覚えておくんだぞ」

マルス「そういう図々しいことまで言葉にするのはどうかと思うよ?」

森崎「いいんだよ。これくらいじゃないと相手に自分の意志は伝わらないもんさ」

マルス「はは、そうかもしれないね」

このマルスという少年も、森崎にとっての初印象はそれほど良いものではなかった。
多くの部下や家臣に恵まれ、多大な信頼を一身に受け持つ王子。
森崎の最も忌み嫌う、とあるサッカー小僧のように、彼は労なくなにもかも手に入れていると最初の頃は思っていた。
だが、そうではなかったのだ。彼はとても弱かった。体力や剣術だけでなく、心の強さまでも。
今でこそ同盟軍の盟主として、部隊の中心に立ちカリスマ溢れる振る舞いをしている彼だが、
森崎は旗揚げ当時のリーダーとしてはあまりにも情けなかった頃のマルスの姿を知っている。
多くの仲間の上に立つものとして、相応しくない弱さを持っている彼だからこそ、
森崎は徐々に心をひらいていき、今では彼の片腕とまで呼ばれるほどの信頼関係を築いていけたのだろう。

森崎「いよいよ最後の決戦だ。マルス。お前の野望…
   この大陸に平和を取り戻すって願いを俺は必ず支えてみせるぜ」

マルス「うん。ここまでこれたのは間違いなく君のおかげだ。あと少し…僕達に力を貸して欲しい。
    その代わりと言ってはなんだけど、僕たちは必ず君の夢を助ける力となるよ」

陽子からの連絡では、全日本ユースのメンバー選考を兼ねる試合に片桐たちはマルス達を招待しようとしているらしい。
どういった形式でこのアカネイア同盟軍たちが選考試合に絡んでくるかはまだ不明だが
彼らの力なくしては自分はキャプテンにも、代表にも選ばれることはない――そんな予感を、森崎は密かに感じていた。


0ch BBS 2007-01-24