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【甦れ】ファイアーモリブレム26【勇士たち】


[758]モリブレム ◆RK7RVcZMX2 :2011/02/22(火) 20:43:18 ID:???
森崎「……!?」

次の瞬間森崎が見たものは、自分の腕に群がる大量の羽虫だった。
その気持ち悪さにすぐに手を振り払おうとするが…

森崎「(待てよ…確かメディウスは俺達が力をあわせることを恐れているようだった。
   どれだけ小さな力でも、山のように積み上げれば大物を飲み込むほどの力になる。
   つまり、これはまやかしって奴だ。俺たちを分断させようって言う魂胆だな…?)」

もぞもぞと這いずり回り、服の中に入り込み脇の下までまさぐってくる虫たちの侵攻を
森崎は歯を食いしばって耐える。おそらくここで手を離してしまってはメディウスの思惑に嵌ってしまうだろう。

森崎「(何があろうと手は離さない……何があろうと……!?)」

次に森崎が目にしたのは、彼に取って最も忌み嫌う存在。
自分の前を常に歩き、才能を思うがままに発揮し栄光の道をひた走る少年の影。

森崎「つ……翼!」

翼「………(ニコッ)」

森崎は翼と手を繋いでいた。本来ならば絶対にありえない光景。
腸が煮え返りそうなほど憎たらしい清々した笑顔を惜しげもなくこちらに向けてくる。
中学時代、強敵東邦学園を倒すために一時は協力体制を築いたものの、
己の野望の成就のために、二人の同盟関係はあっさりと崩壊する。

森崎「(俺が……あの翼と手を繋いでいる……だと……?)」

全身の毛穴が一瞬で開くほどの悍ましい間隔が森崎の体を駆け巡る。
一刻も早くこの嫌悪感から逃れたかった森崎は、大空翼の手を…


0ch BBS 2007-01-24