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【甦れ】ファイアーモリブレム26【勇士たち】


[803]モリブレム ◆RK7RVcZMX2 :2011/02/24(木) 23:25:13 ID:???
>Dミネルバ

森崎「俺が一番信頼しているのは…………」

森崎の頭の中に浮かんできたのは、真紅の鎧を身に纏い、
自身の身長ほどの巨大な戦斧を猛々しく振り回し
獰猛な飛竜を自身の手足のように鮮やかに操る竜騎士。
その戦い方は荘厳にして美麗。多くの者は彼女のことを『赤い竜騎士』と恐れ慄く。
だが、森崎は知っている。敵兵を恐怖に震え上がらせるあの顔の裏では
観るものの心を穏やかに和ませる、月の光のような静かな暖かさを持っているということを。

森崎「……なぁ、ガトー司祭……やっぱりその……相手の名前は言わなきゃ駄目か?」

改めて自分がミネルバのことをこれほどまでに強く意識していたのを実感し、
森崎の顔にはみるみる熱がこもっていき、恥ずかしさという証の赤みがかかっていく。
その様子を見て、ガトーは長く生えた白ひげをさすりながらニヤリと笑いこう答える。

ガトー「いや、お主が自分でその情愛を自覚しておるのならば、わざわざ声に出さずとも良い。
    しかし、感情とは音にすることでより明確にすることも出来るのもまた事実。
    どうじゃ?せっかくじゃから自分の感情をはっきりとさせてみるか?」

森崎「んな…!?」

これまでサッカー一筋に生きてきた自分がここまで心を乱されたことなんてなかった。
ガトーの言葉の一つ一つに森崎の頭の中は沸騰しそうなほど熱を生み出し足元をふらつかせる。
以前マケドニアにて彼女と並んで歩いた紅葉のカーテンを思い出しながら、森崎の顔はしまりのないものへと変わっていく。
そんな見ている方が恥ずかしくなりそうな森崎の様子にガトーは満足そうに頷いて含み笑いをする。

ガトー「今のお主が起こした熱。それこそが古代の魔法で言う『ファイヤー』じゃ。
    言ったじゃろう?本来の魔法とは、感情の起伏を燃料とし様々な現象を引き起こすものじゃと」


0ch BBS 2007-01-24