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1- レス

【甦れ】ファイアーモリブレム26【勇士たち】


[845]モリブレム ◆RK7RVcZMX2 :2011/02/27(日) 23:03:39 ID:???
マルスは腰からファルシオンを引きぬく。剣筋が白い光を纏うその姿は一種の芸術品のようでもあった。
まだマルスが子供の頃。父親から話だけしか聞かせてもらっていない伝説の神剣が、
今は自分の手の中にあることにマルスは不思議な感情をいだいていた。

マルス「(100年前…アリティアの建国者であるアンリ様も、こうしてこの剣を構えていたのだろうか…)」

伝承では、彼はたった一人の力で数百の竜を斬り伏せる程の剛の者らしい。
マルスは残念ながら一人で戦局を変えるほどの力も知恵も持ってはいない。
この神剣の真の力は、自分では完全には引き出せないだろうと自覚していた。

マルス「いくぞっ!」

ファルシオンの刀身に星のような煌きが収束していく。同時にマルスは自分でも驚くほどの速度で火竜に向かって斬り込んでいた。

マルス「(僕はアンリにはなれない。この戦いで剣の腕前は大分上達したとはいえ、
    まだまだ彼のように一人きりで戦っていけるほど強くはない。
    でも、この剣に集まる多くの星たちのように……僕は多くの仲間達に支えられてここまできたんだ。
    だから……どんな強敵が相手だろうと怖くはないんだ。僕の力は……同盟軍皆の力なんだから!)」

火竜「キシャアアアアアッ!!」

懐に潜り込もうとするマルスを威嚇するかのように、火竜は激しい雄叫びを上げる。
マルスは高く跳躍すると、その大きく開いた口目がけてファルシオンを向ける。

マルス「うおおおおぉぉぉぉっ!!」


0ch BBS 2007-01-24