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1- レス

【甦れ】ファイアーモリブレム26【勇士たち】


[971]モリブレム ◆RK7RVcZMX2 :2011/03/08(火) 01:11:48 ID:???
ミネルバ守備覚醒→ クラブ4
クラブ→スキル『捌き』1/4で守備判定の数値を回避数値に加算
※ミネルバがスキル『捌き』を習得しました!
============
バーツが見事ミネルバのミスをカバーしたといったところで
このスレの本編更新は一旦ここまで。

次からは、次スレのタイトル募集と共に天国編の後始末をしておきたいと思います。
やはりこのままサッカーを続けていくのはだれてしまうだろうと判断し、
天国カップは事実上凍結ということにさせていただきます。 省6

[972]モリブレム ◆RK7RVcZMX2 :2011/03/08(火) 01:12:53 ID:???
天国カップ第一試合。ヴェルダン王国VSマンスター連合。前半21分に、その大事件は起こった。

サイドを稲妻のようにドリブルで切り裂き、ゴール前に駆け込む味方FWのサジに的確な
センタリングを上げたオグマが、突然光の粒子に包まれたかと思うと忽然と姿を消してしまったのである。
それと同時にゴール前を守っていたウェンデルも、同じくDFのサンディマの目の前で消えてしまった。
この窮地の事態にすぐさま試合は中断され、試合は後日行われることに相成ったのだが…

省47

[973]モリブレム ◆RK7RVcZMX2 :2011/03/08(火) 01:13:55 ID:???
ハーディン「大体の理由は各々察知しているだろう。オグマ殿とウェンデル殿は…
      おそらく、何らかの理由で現世にいるマルス殿たちの力で蘇らせられたのだろう」

ウルフ「ハーディン様…やはり本当なのですか!?」

ハーディン「ほぼ間違いないだろう。私が所属するグランベル同盟のコーチである
      クロード神父に相談してみたところ、あの光の粒子は我々人間の活動体…
      『エーギル』が放つ独特のものであり、同じく蘇生の杖を使ったことがある経験から 省47

[974]モリブレム ◆RK7RVcZMX2 :2011/03/08(火) 01:15:05 ID:???
自虐的な笑みを浮かべながら、なんとか納得しようとする者たちもいたが、
やはり誰もが心の底では思ってしまうのだ。自分たちは必要とはされていない。見捨てられてしまったのだと。
このままではいつまでたっても話がまとまらない。ハーディンは強く机を殴打して自分の方に注意を向けるようにする。

ハーディン「落ち着け!ここで取り乱していても何ら状況はかわらぬことは分かるだろう。
      とにかく、今はおとなしくこの蛇の道の者たちに従う他あるまい。 省67

[975]モリブレム ◆RK7RVcZMX2 :2011/03/08(火) 01:16:32 ID:???
こうした先駆者たちがいる以上、そのあとに続きたいものが出始めるのは仕方ないことであり
このまま彼らを抑えつける力は今の自分には無いだろうとハーディンは思っていた。

その時。ゆらりと彼の背後で影が踊った。

ハーディン「何者だ!」

ハーディンは素早く背後を振り返り叫ぶ。
その影はひどくどす暗く、観るものを不快にさせる陰険さが込み上がっている。
しかしそれと同時に思わず見続けてしまうような恐ろしい魅惑さも混ざり合っていた。
省42

[976]モリブレム ◆RK7RVcZMX2 :2011/03/08(火) 01:18:33 ID:???
ゴードン「(あれ…?この声、どこかで聞き覚えがあるような…?)」

????「さあ……どうする?このままいつ蘇るかも分からぬ空間にいつまでも缶詰状態にされるか。
     それともわしたちについてきて、少しでも早く現世へと舞い戻るか…?」

?????「安心しな。少なくともここの連中よりかは早くアンタたちを蘇らせる力がこいつにはある。
      ……何を隠そう、この俺様もこの爺に助けてもらった身なんだよな」
省48

[977]モリブレム ◆RK7RVcZMX2 :2011/03/08(火) 01:19:49 ID:???
シーザ「…分かった、俺も行こう」

ラディ「へへっ、シーザさんならそう言ってくれると思ったぜ!」

?????「はは、物分りのいい奴だぜ。さすがはワーレンの傭兵だ」

シーザ「…待て。貴様、なぜ俺達がワーレンの傭兵であることを知っている」

シーザは影の中から聞こえる少年の声に疑問を投げかける。
だが、そこから帰ってくるのは愉快そうな笑い声だけだった。

?????「知りたいか?だったらはやくこっちに飛び込んでこいよ。教えてやるさ、なにもかもな……」
省34

[978]モリブレム ◆RK7RVcZMX2 :2011/03/08(火) 01:21:05 ID:???
アストリア「……ハーディン殿」

ハーディン「…まったく、困ったものだな。だが、こうなってしまったからにはもはや仕方が無いことだ。
      こうなることが我々の運命であったのかもしれん。だが……
      その運命の先を作っていくのは間違いなく我々だ。ウルフ、ロシェ、ザガロ、ロジャー!」

ウルフ「はっ!」

ロシェ「はい!」

ザガロ「いつでも!」

ロジャー「ハーディン様といっしょなら怖くないです!」
省36

[979]モリブレム ◆RK7RVcZMX2 :2011/03/08(火) 01:22:38 ID:???
ロストメンバーの中でただ一人残ったダロスは足をがくがく震わせて闇を放つ影の穴を見て怯える。

????「ふぇふぇふぇ…どうした。お主はこっちには来ないのか?」

ダロス「お、オイラは……」

?????「別にいいんだぜ。強制ってわけじゃねぇんだからさ。
      自分のしたいようにすればいい。選択肢なんてものは無いんだ。
      選ぶのはお前自身さ。誰かにレールを敷かれているわけじゃないんだからよ」
省49

[980]モリブレム ◆RK7RVcZMX2 :2011/03/08(火) 01:24:13 ID:???
?????「ちっ…テメェみてぇな情けねぇ奴を見てるとむかむかしてきやがるぜ。
      まるであの仲間の手を借りなきゃ何も出来ねぇアイツのようだ。
      ……いいから来い!テメェはこの俺直々にみっちりと鍛えなおしてやる」

グイッ!

乱暴に襟首をつかみ、影の穴へと強引に引きずっていく少年に対し、ダロスはじたばたとささやかな抵抗をする。

ダロス「う、うわぁ!?ちょ、ちょっと!離してよ君!」
省41

[981]モリブレム ◆RK7RVcZMX2 :2011/03/08(火) 01:31:53 ID:???
闇に溶けていく意識の中で、ダロスは考えた。
これから自分たちはどうなってしまうんだろう。もしもあのとき、
界王星で修行をあと1回でもうまく成功させることだできていたら。
今の自分は決してこんな不安にかられることもなかっただろうに。
そんな後悔と不安の念を抱きながら、徐々に重たくなってくる瞼に逆らえず
ダロスは自分たちをグルグルと巻き込んでいく暖かな闇の中で静かに瞳をとじるのだった。



省38


0ch BBS 2007-01-24