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【プロの】幻想のポイズン48【サッカー】


[569]幻想のポイズン ◆0RbUzIT0To :2011/02/04(金) 23:26:23 ID:???
そして、このゴールを決めた反町一樹はどうしていたのか……。
……彼は、ゴールを決めた位置から、ただの一歩も動かないまま棒立ち状態になっていた。
何故棒立ちになっていたいのか……シュートを撃った時、誤って足を捻ったのか?
それは、違う。
彼は今、脳内に押し寄せられる――否、その目に映る光景――。
先ほど撃った瞬間に飛んだ、バモラの動きを見て――全てが手に取るように把握できたという事実に、驚きを覚えていたのだ。

反町「(なんだ……これ……!?)」

反町の網膜に染み付いている、今までビデオで見てきた数多のGKたちの癖。
反町が今まで経験をしてきた中で見てきた、GKたちが嫌うコース。
あらゆる情報が一気に脳に押し寄せ……そして、瞬時に演算をする。
バモラが――否、敵GK……この世に存在をするありとあらゆるGKが、どのコースを苦手とするのか。
どのコースを、最も苦手とし、どのコースへ撃てば反応が出来ないのか。
それが、今の反町には、全て把握出来る……全てを"識る"事が出来るのである。

反町「………………!!」

我に返った時、反町は自身が手汗を掻いている事に気づいた。

反町「(た、確かに聞いていた……聞いていたけど……とんでもないことだぞ!?
    相手のキーパーがどのコースを苦手にしてるか、すぐにわかるって……!
    な、なんなんだよこれ!? これが……パチュリーさんの言っていた、俺の"スキル"!?)」

それは今まで幻想郷で遊びには目も暮れずひたすらシュートの練習に励み。
シュートにおいては頂点を極めた反町だからこそ、得ることが出来た極意。
相手を吹き飛ばすことに主眼を置いたのではなく、あくまでもゴールを射抜く事だけに特化した反町だからこそ出来る必殺の技。
幻想郷選手に比べて比較的多い経験と、数多のGKをビデオで観察した事。
そして、日々のシュート練習とトレーニングで常に相手にしていた架空のGKの動きを見続けたからこそ出来たスキル。
どんなキーパーが相手であろうと、苦手なコースを見つけ出すそのスキルの名は――。


0ch BBS 2007-01-24