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1- レス

【侵食された】キャプテンEDIT24【現実パート】


[643]キャプテンEDIT ◆wM6KXCkaLk :2011/02/19(土) 03:12:11 ID:???
>>A.東京都
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大前「――東京のチームでさ。そこで一応レギュラーになってた」

菱野「……」

大前「といっても、昔の俺は今と比べて段違いに下手くそだった。ただ周りより背が高くて、ロングボールの的に丁度いい。
それだけでFWに抜擢されたものだった。
けど、おかしいもんでさ。小学校レベルの大会だと戦術も何も無いだろ?
ちょこっとポストプレイが出来る選手がいるだけで、案外勝ち進めたりする。
俺はそれで調子に乗っていたんだ。『チームの戦術の核は俺だ』『俺がこのチームを全国に連れて組んだ』ってさ。
……今から思えば、笑っちゃうよな。偶々戦術がハマって、その上相手にもめぐまれていただけなのに。
それでも、俺たちはほとんど苦戦しないまま都大会の三回戦まで勝ち上がって――大負けに負けたんだ。
その年の、都の代表にね」

菱野「この年代の、都の代表? まさか――」

大前「天才・三杉淳率いる武蔵FC。アイツ、ガラスのエース、だなんて一時期話題にもなったっけか。
後で分かったんだけど、心臓の病気で出場時間に制限があったんだって」

菱野「――それで三杉さんと戦ったのですか? 中学からは一度も試合に出ていない、あの幻の選手と!?」

興味をそそられた風な菱野に、大前は首を横に振る。

大前「……戦わなかったよ」

菱野「え?」

大前「その三杉が無理に出るまでも無かったんだ。俺のいたチームとの試合は。
当然だよな。武蔵は小学生の段階でオフサイドトラップを機能させているような、戦術的に優れたチームだった。
そこに、ロングボールを放り込むだけの一辺倒のチームが敵う訳が無い。
俺は試合中、両手の指で数えられるくらいしか、ボールに触れなかった……」


0ch BBS 2007-01-24