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1- レス

【読み合い競り合い】Another-C_3【騙しあい】


[162]アナカン ◆lphnIgLpHU :2011/02/27(日) 13:39:59 ID:???

ナディア『知ったような事を言わないで下さい!!!』

三杉(バカ野郎…! なにを言っているんだ! シャンとしろ、三杉淳!)

三杉は自らを叱咤する。
平静な演技をしてはいても、こんな失言をするほど今の自分は悲しいのだ。
だが今の三杉はこれを通すしかない。

三杉「無責任な事を言って済まない……そうであれば、やはりキミか他の誰かに託すしかない。」

ナディア『言われなくったって私が伝えます! 彼女が泣いたら一緒に泣いてあげるんからっ!!
      今からモニカを振ろうって人が、中途半端に彼女の事を考えないで下さい!!!』

本来は他人から疎まれる事も恨まれる事も意に介さない三杉だが、今は違っていた。
刺さるような言葉を受けながら、必死に三杉は平静を装い続けた。
口から出す言葉が震えないよう、精神を最後まで奮い立たせた。
そして…

受話器の向こう側からツーーー、ツーーーと機械音が鳴り始めたのが判った。
ようやく訪れた安堵…とは決して言えないこの時、三杉の涙腺は崩壊を迎えた。

三杉「(……クゥっ…)」

声を押し殺して三杉は泣いた。
初めて知った恋、そして初めて知った失恋。
そこに居たのは貴公子でもガラスのエースでもない、不器用な1人の少年だった。


0ch BBS 2007-01-24