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【読み合い競り合い】Another-C_3【騙しあい】


[166]アナカン ◆lphnIgLpHU :2011/02/27(日) 17:39:47 ID:???

<日本・東京都武蔵野市>

弥生「…っと…………あ、あった。」

弥生は探していた雑誌を見付けて嬉しそうに手を取った。
それは月刊のサッカー雑誌…三杉と離れてからも時々買っている品物だった。
高校サッカーの情報や、日本の実業団の情報にはとんと興味がないが、
たまに一昔前の名選手の特集や海外の特集が組まれており、その時だけ彼女は買うようにしていた。
三杉と再会した時、少しでも彼の話の趣向に着いていけるようにと願って…
そして、もしかしたら何処かに三杉の名が載っているのではないかと儚い夢を見て。


7月の上旬から中旬へと移ろうという今の時分、弥生の通う高校では今日までが期末試験だった。
一番最後に残った苦手な物理の試験を終え、ようやく彼女は一息つける筈だが…。
夏のインターハイ出場を逃したサッカー部も今日は休養日…と言う事は弥生にとっては憂鬱の種である。
お陰で弥生は試験終了と共に素早く教室を後にし…そしてゆっくり遠回りして帰る羽目になっていた。

弥生(はぁ……電車を使わないで、バスも遠回りして…
    私の時間って、どれだけ無駄になっているんだろう?)

雑誌を持ってレジに並び、偶然目に入ってしまった時計が弥生を落ち込ませた。
普通に帰っていれば12時には家でゆっくり出来ただろうに、すでに14時を大きく回っている。
中沢早苗から借りた“ダイヤモンドサッカー”のビデオも少しは続きを見れただろうに。
思わず溜息が出てしまうが、それでもあの男と同じ空気を吸うよりはマシと思っていた。



0ch BBS 2007-01-24