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【読み合い競り合い】Another-C_3【騙しあい】
[172]アナカン ◆lphnIgLpHU
:2011/02/27(日) 17:47:43 ID:???
<イタリア・ミラノ市>
三杉「ああ、そう通りだ…。 イイ子にしていたかい?」
あの日の自分のように、わざと演技ぶった口調で三杉は答えた。
こちらが朝の7時であれば、日本はおおよそ午後の3時。
弥生が居るかどうか確信のない時間であったが、どうやらうまくいったらしい。
弥生『はい……あの…元気ですし、イイ子に………ウッ……ウウッ…』
受話器の向こう側から啜り泣く声が聞こえてくる。
どれだけ淋しい思いをさせてきたのかという事が…今の三杉には理解出来る。
胸が痛み、申し訳なさが滲み出して止まらない。
三杉「イイ子にしていたなら良かった…褒めてあげないとね。」
弥生『ウ……ウウゥ〜〜……バカ、バカァ……』
バカとこちらを罵りながら、少しだけ嬉しそうな笑いも漏れている。
そんな弥生に意地らしさを感じ…三杉からは苦笑とも自嘲ともつかぬ小さな笑いが漏れた。
弥生『あぁ……ご主人様だ…ご主人様の声だ………。』
安心し、自分を取り戻し始めたのか、弥生の言葉は徐々に人の解するものになっていた。
三杉は自らの近況を少しだけ相手に話す事にした。
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0ch BBS 2007-01-24