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【迫りくる】キャプテンEDIT25【恋愛パート】
[249]キャプテンEDIT ◆wM6KXCkaLk
:2011/02/24(木) 02:13:20 ID:???
大前「それでね。最初はこの気持ちも、そんなことの延長じゃないかって、思ってたんだ」
言いながら、胸に手を当てる。
大前「菱野さんに助けられる度、支えられているのに気付く度、何だか温かい気持ちになっているのに気づいたんだ。
いつも、肝心なところで下手こいてばかりの俺だけど、すぐ後ろには君がいる。そのお陰で勇気が湧いてくる。
そのことへの感謝だと、思っていた、けど――」
次第に途切れ途切れになる声。
胸が震えるのは、寒さの所為だけではなかった。
バクバクとがなり立てる心臓がうるさい。
それを振り切るように、言葉を続ける。
大前「――けど、いつからか、そんなんじゃあ足りなく、なってたんだ。
時々、すっごく菱野さんに会いたくなるんだ。会って、声を聞きたくなる。その顔を、じっと見つめていたくなる。
傍に君がいないことが寂しい。もっともっと君の近くにいたい。ずっと、ずっと、……ずっと君の傍にいたいっ!」
二人きりの舞台に、大前の叫びがこだまする。
口から放った声が反響して、幾重にも連なって鼓膜を震わせる。それでも我にかえることは出来なかった。
大前「俺は、君が好きだ……」
菱野「……っ!」
大前「今のままじゃ、我慢できない。お、俺は君と、その…… 一人の男として! 菱野さんと付き合いたい!
どうか、お願いしますっ!」
思わずその細い肩を両手で掴みながら、向き直って頭を下げる。
……再び、長い沈黙。
菱野の応えは無く、大前もこれ以上言葉を重ねられない。
張りつめた緊張の中、掌にあるぬくもりだけが、そこに菱野がいることを伝えてくる。
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0ch BBS 2007-01-24