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【魔界の】幻想のポイズン50【軽業師】
[473]幻想のポイズン ◆0RbUzIT0To
:2011/03/04(金) 01:41:27 ID:???
小町「(サボり魔の私が言えたことじゃないが……それほど短くない付き合いの仲間を見捨てるって神経は、信じがたいねぇ)」
椛「(やっぱり博麗の巫女ッスね……)」
ルーミア「あれ……本当に疲れてるのかー? 汗、あんまりかいてないのかー……」
ぬえ「……あいつ、嫌いだわ」
小野塚小町、犬走椛、ルーミア、ぬえ……命蓮寺の住民という訳でも無い彼女たちからしてみれば。
靈夢のこの行動は、当然ながら許しがたい行為であった。
勝ち目が薄くなったから敵前逃亡……それは、仲間を信じていない事の証である。
そして……キャプテンである佐野満は……この行為に、怒りでも、憎しみでもなく……悲しみを覚えていた。
佐野「なんでだよ……勝てるんだぜ……? 勝てるんだ……勝てるんだよ……!!」
白蓮「……佐野君」
信頼していた仲間に裏切られた悲しみ。自分達では、この点差を跳ね返せないと断定された悲しみ。
それらは全て、これまでの佐野の道のりを、否定していた。
仲間を作ってチームを作った事も、そして、皆で練習をしてきた事も、全てを否定していた。
それが佐野には悲しかった。自分のやってきた事が、全て無駄だと言われているような気がして、やりきれなかった。
佐野「勝てるんだよ……」
最後に、蚊が鳴くような声で、そう呟いた佐野。
彼は信じていた……それでもまだ勝てる筈なんだと、靈夢がいなくても勝てる筈なんだと。
しかし……大きすぎる主柱が抜けて、3−0という不利な状況から勝てる程……。
幻想郷Jrユースは甘くもなければ弱くもなかった。
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0ch BBS 2007-01-24