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【魔界の】幻想のポイズン50【軽業師】
[650]幻想のポイズン ◆0RbUzIT0To
:2011/04/16(土) 02:09:25 ID:???
反町の知らぬ事ではあるが、実際、この魅魔は魔理沙にとって母と言っても過言では無いような人物であった。
幼い日に実家を飛び出した魔理沙を弟子に迎え、魔法の基礎を叩き込み。
そして、サッカーも教え込んだ――霧雨魔理沙の、ただ1人の師匠。
しかし、魔理沙にとっては師匠である以上に――もっとかけがえの無い、母のような存在だった。
今日の試合、魔理沙が上の空だったのも……全ては魅魔に見られているという緊張の為。
試合が開始し、しばらくして落ち着きこそしたが……つまり、それほどまでにショックを与えるような存在なのだった。
しばらく、魔理沙と魅魔はそうして無言のままでいたのだが……。
不意に、魅魔は頭を撫でるのをやめると、魔理沙の顔を覗き込みながらその口を開く。
魅魔「ところで魔理沙、何か他に私に言いたいことがあるんだろ?」
魔理沙「……やっぱり、魅魔様にはお見通しか」
魅魔「何年お前の師匠やってると思うんだい」
魔理沙「……だよな。 魅魔様、ファイナルスパークを覚えられたのは……嬉しいんだ。
ブラックボール、もらえた事も感謝してる。
でも……それだけじゃ、足りないだよ……」
魅魔に、改めて問われると……。
魔理沙は一転、先ほどの笑顔を曇らせ、深いため息を吐きながらぽつりぽつりと語り始めた。
ファイナルスパークは、確かに強い――世界レベルで見ても、間違いなくトップレベル――。
否、世界屈指の威力を持っていると言って、過言では無い。
だが……しかし、それでも尚、届かない――反町一樹には、まるで届かないのである。
魔理沙「全然届かない……ファイナルスパークじゃ全然届かないんだ……!
マスタースパークを超える、ファイナルスパークでも駄目なんだ!
ファイナルスパークを超える、新しい技が必要なんだ!!
だから魅魔様、教えてくれ! ファイナルスパーク以上の必殺シュートの撃ち方を!!」
魅魔「………………」
反町「(……意外だな)」
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0ch BBS 2007-01-24