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【魔界の】幻想のポイズン50【軽業師】
[708]幻想のポイズン ◆0RbUzIT0To
:2011/04/18(月) 01:39:19 ID:???
靈夢「ふぅ……ふぅ……。 流石に超級のシュートを何本も撃つと疲れるわね」
霊夢「…………」
ゴールネットを突き破り、壁に当たり破裂したボールの破片を拾い……。
肩で息をしながら、笑みを浮かべつつそう呟く靈夢。
その靈夢のプレイを見ていた霊夢は……完全に言葉を失っていた。
誰かの技を一度見ただけで模倣をする――それ自体は、霊夢の得意技でもある。
しかし、その模倣をするというものも……限度があった。
彼女は、パワー系の技は決して使えないのである。
持ち前のセンス――即ち、テクニックや勘のみでプレイをする霊夢。
彼女の唯一と言っていい弱点は、力技がまるで使えないというただ1点であった。
故に、彼女は決してファイナルスパークやライトニングリグルキックのような技は模倣出来ない。
そして、反町程のシュートコントロールが無い彼女は――オータムドライブもまた、模倣出来ない。
だが、靈夢はやってみせた。
今、霊夢の目の前で繰り広げられた3本のシュートは――間違いなく、本人達のそれと遜色が無いもの。
それは、なんだかんだ言いながら1ヶ月近く同じチームでやってきた霊夢が一番良くわかっている。
博麗靈夢は、博麗靈夢には出来ない事を……やってのけてしまったのである。
霊夢「……なんで」
靈夢「なんでも何も……出来るのだから仕方ないじゃない?」
そう、出来るのだから仕方ない……靈夢にとっては、ただそれだけの事である。
霊夢がテクニックと勘"しか"持って生まれなかったのに対し。
靈夢は霊夢が持っていなかったありとあらゆる――全てのものを持っていた。
元々の才能自体が、まるで違うのである。
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0ch BBS 2007-01-24