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【魔界の】幻想のポイズン50【軽業師】
[710]幻想のポイズン ◆0RbUzIT0To
:2011/04/18(月) 01:41:27 ID:???
霊夢「………………」
今日の試合で霊夢が愉悦に浸れたのは、あくまでも靈夢が失態を見せ続けていたからだ。
だが、もしも……もしも、靈夢が下手をこいていなければ……少し本気を出して、全てのプレイを本気でやっていたら……。
自分は今日の試合で、靈夢に完全に勝てたと言えただろうか?
霊夢「………………」
今日の試合、自分は間違いなく本気だった――少なくとも、靈夢を相手にするときは、全力だった。
しかし、靈夢が手を抜いていたのは……先のプレイから見ても明白。
引退をした今でも、靈夢と霊夢との間にある実力差は……大きい。
霊夢「……っ!!」
バゴォッ!! パサァッ。
霊夢は思わず、近くに置いてあったボールを蹴った。全力で蹴り抜いた。
だが、ボールは先ほどの靈夢が放ったファイナルスパークのような轟音をかきたてる事もなく。
ただ、綺麗な音を立ててゴールへと突き刺さるのみ。
霊夢「(私は……負けてない……靈夢には負けていない……! 靈夢には負けていない……!!)」
しかし、霊夢には靈夢の出来た事が、出来なかった。
そこが、霊夢の才能の限界であった。
霊夢「………………っ!」
決して霊夢は弱くは無い――否、むしろ……彼女は間違いなく、一流プレイヤーと呼べる選手だった。
しかし、そんな肩書きや何かは、霊夢には興味の無い事。
霊夢の胸中にあるのはただ、何故自分は靈夢に勝るものが1つとして無いのか……。
何故やる事、為す事、容姿や何かも全て靈夢にそっくりでありながら……。
それら全てはあくまでも靈夢の劣化版のようなものでしかないのかという事実に対する、やるせなさだけであった。
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0ch BBS 2007-01-24