【魔界の】幻想のポイズン50【軽業師】

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【魔界の】幻想のポイズン50【軽業師】

[805]幻想のポイズン ◆0RbUzIT0To ：2011/04/22(金) 00:04:15 ID:???
あの熱血漢にそんな地味な仕事が出来たのかと驚く反町だが……。
しかし、それはひとまずどこかに置いておいて。
前半と後半でフォーメーションを入れ替えてくるという輝夜の話に改めて驚く。
それに対して、輝夜は神妙な面持ちで頷きつつ……更に続ける。

輝夜「反町君も知っての通り、伊吹萃香は後半から調子を上げてくるスロースターターよ。
　　　故に、前半はＤＦとして出場して本来ウルグアイのゴールを守っていたキーパーがゴールマウスに立つ。
　　　……そして、本調子になってから。　つまり、後半から伊吹萃香がゴールを守る。
　　　どうやらこれがウルグアイＪｒユースの基本戦術らしいわ」
反町「……なるほど。　……ん？　そういえば、勇儀さんも後半から調子を上げる選手ですよね？」
輝夜「ふふふ、いい所に気づいたわね」

ふと思い浮かんだのは、ウルグアイに派遣をされた幻想郷で１，２を争うパワーストライカー――星熊勇儀の性質。
彼女が本調子を出してくるのは、相手が自身よりも強いと実感をした時。
――試合が不利になり、本腰を入れてかからなければならないと緊迫感を得た時のみである。
思わず反町がそのことを口にすると、輝夜は至極嬉しそうに笑い……言う。

輝夜「そうよ、ウルグアイの弱点は、即ち――立ち上がりに弱いという点。
　　　勿論、弱点と言っても決して前半がすこぶる悪いという訳じゃないけど……。
　　　それでも後半、本気を出してきた鬼コンビを相手にするよりは前半で優位に立てた方が与しやすいわ」
反町「つまり、前半で大きくリードを取った方が有利って事ですか」
輝夜「ええ。　ま、どの試合でも前半でリードを取った方が有利なのは変わらないんだけど……。
　　　特にこのウルグアイに関してはその傾向が強いって事ね。
　　　さて、それを頭に入れた上で相手の戦力分析といきましょうか」

言いながら、輝夜はまず巻物に記された２人のＦＷを指差す。

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0ch BBS 2007-01-24