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【魔界の】幻想のポイズン50【軽業師】


[886]幻想のポイズン ◆0RbUzIT0To :2011/04/23(土) 01:54:01 ID:???
そう、この2人が精彩を欠く動きをしていた根本的な原因は……反町と佐野。
両者ともに、気がかりな存在が他所のチームにいたことである。
図星をさされた2人はギクリと表情を歪ませ、三杉は呆れたような表情を浮かべる。

早田「……俺ぁよ、どうしてもわかんねぇんだよ。
   反町がどうしてあんな風になっちまったのか。 ……本当に、訳がわかんねぇんだ」
三杉「それは僕だってわからない。 しかし、君は反町とそこまで親しかった訳ではないんだろう?」
早田「……ああ、別に親友って訳じゃなかったし、言ってみればただのルームメイトだ。
   でもよ、同じ部屋で数日間過ごした仲である事に変わりはねぇだろ?
   あいつは、あいつが消える前の日、悩んでたんだ。 それをもし聞いてやってれば……。
   もしかしたら反町がああなっちまわなかったんじゃねーかとか、思うんだよ」

早田誠は、反町の変化に理解が追いついていなかった。
そして、反町の変化に対して――心の底で、罪悪感を持っていた。
性格的には熱くなりやすく、義理と人情に厚い早田。
あの夜、反町が悩む言葉を流したりせず、しっかりと聞いてやっていれば……。
反町が変化する事もなければ、このチームで一緒に戦えていたかもしれない。
もしかしたら自分の選択が、彼の人生そのものを変えてしまったのではないか。
その思いはどうしても残ってしまい……ゆえに、悩む。反町のこの変化は、果たして本当に良かった事なのか……と。

三杉「……今更そんなことを言ったって仕方ない事だろう。
   それに、反町にとっては幻想郷にいった事はラッキーだったに違いないさ。
   もしもこのチームに残っていれば……間違いなく、日向の添え物が精々……。 いや、それすらも無理だったろうからね」
早田「それは……わかってるさ。 あいつが強くなったのは、あいつにとっては結果的に良かったんだろう。
   だがよ、どうして全日本に帰ってこないんだ? そんなのおかしいじゃねぇか!
   お前だってこうして戻ってきた。 力をつけて戻ってきたのに、あいつは戻ってこねぇ。
   あいつはこのまま幻想郷で骨を埋めるつもりなのか? そんな訳のわかんねぇ場所で、一生過ごすつもりなのかよ!?
   それがラッキーだとは……俺はおもわねぇぞ」


0ch BBS 2007-01-24