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【魔界の】幻想のポイズン50【軽業師】
[887]幻想のポイズン ◆0RbUzIT0To
:2011/04/23(土) 01:55:22 ID:???
もしも反町が全日本に戻ってきてさえいれば、早田のこの悩みも幾分かは解消されていただろう。
だが、反町は幻想郷として――幻想郷の代表として戦う事を選んだ。
もしかしたら、反町が単純に全日本と戦いたかっただけなのかもしれない。
或いは、日向なんかとツートップを組むのが嫌で幻想郷を選んだだけなのかもしれない。
しかし――もしも反町が、この先もずっと幻想郷で生涯を過ごすというのなら――。
反町の人としての生は、正しかった道から大きく歪んでしまう事となる。
早田「日本に帰れば親もいりゃ兄弟もいる。 住み慣れた町だってあるだろうさ。
そんなのを捨てて、訳わかんねぇ土地に……俺はあいつを放り出しちまったのかもしれねぇ……」
三杉「……君の言う事も、理解出来なくは無い。 だが……それを決めるのは、反町だ。
それに、この大会が終われば――ひょっこり日本に帰って来る可能性もあるさ」
次籐「わいにしちゃ、楽観的な考え方じゃなかか?」
三杉「可能性の話をしているだけさ。 とにかく、早田……君が責任を感じる事ではないだろう。
反町が幻想郷に行ったのは……そもそも君が原因じゃなく、迷惑な妖怪の仕業なのだしね。
まあ、あまり気に病まない方がいい」
早田「……また妖怪かよ。 ったく、なんだよその妖怪ってのはよ……あー、もう! 訳がわかんねぇ!!」
三杉「いい加減慣れた方がいいよ、大会ではそんなのとやりあう事になるんだから」
頭を掻き毟りながら、いらだった様子で悪態をつく早田。
ため息交じりに三杉は宥めると……続いて次籐に視線を向け、問いかける。
三杉「それで……次籐は、佐野の現況についてかな? あれだけ大敗したのを心配してるって所か」
次籐「むぅ……そん通りタイ」
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0ch BBS 2007-01-24