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【魔界の】幻想のポイズン50【軽業師】
[888]幻想のポイズン ◆0RbUzIT0To
:2011/04/23(土) 01:56:49 ID:???
次籐の悩みとは、やはり自身の自慢の後輩――佐野満の事であった。
反町に呼び出されて幻想郷に行き、しかし、その場で即座にいらないと言われ。
八雲紫に利用価値を見出されて、サッカー初心者の集まりであった命蓮寺に預けられた佐野。
彼は幻想郷サッカー界の表舞台に立つ事なく、陰で力を蓄え続けて奮起の時を待った。
そして、いよいよ表舞台に飛び立つべく――と、練習試合を行い……無様に過ぎる程に負けた。
それはもう、手痛く負けた。惨めに負けた。大敗もいい所だった。スレタイが泣いていた。
そんな佐野を、次籐が気にしない道理は無いだろう。
次籐「はじめはワシも全日本ば戻ってこんかった佐野を叱ろうとおもっちょったが……。
あん試合見た後じゃ、佐野に会うのも残酷タイ。
……何より、ワシも幻想郷の連中にはまるで歯が立たんかった。
あん状況じゃ、あいつにかける声もなかか」
三杉「それで上の空になっていいという話にはならないけれどね……。
……次籐、君の言う事も理解は出来るさ。 だが、今はそんな事に気を取られては困る」
次籐「そんなこつじゃと!?」
三杉「ああ、そんなことだ。 彼を心配するなど、バカバカしいにも程がある」
三杉の冷たい言葉に思わず次籐はいきり立つが……しかし、三杉は涼しい顔を浮かべ更に続ける。
三杉「……君の知る佐野は大敗で心が折れる程にまで弱いのかい?」
次籐「むっ!?」
三杉「だとすれば、所詮はそこまでの人間だったという事だ。
そうでないのならば、心配をする必要性は無い。 どちらにせよ、佐野を心配する意味は無いさ。 違うかい?」
早田「お前なぁ……励ますつもりならもうちょっとマシな言葉使えよ」
三杉「これは失礼」
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0ch BBS 2007-01-24