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【魔界の】幻想のポイズン50【軽業師】


[889]幻想のポイズン ◆0RbUzIT0To :2011/04/23(土) 01:57:50 ID:???
三杉の言葉を聞いた次籐は、自分は佐野を信じていなかったのだろうかと自問自答をする。
――言われてみれば、佐野を信じていなかった。否、むしろ、次籐は今、自身の自信を失いかけていた。
オータムスカイズとの試合で何も出来ず、そして、幻想郷との試合で無様に負ける佐野を見て。
あんな者に勝てる筈が無いのだと……心の奥底で、そう思っていた。
それが、結果的に佐野を心配することへと繋がった――。
自分が落ち込んでいる以上、佐野も落ち込んでいるのだろうとどこかで思っていたのである。
しかし、果たして本当にそうだろうか……? 佐野は……恐らくは落ち込んだだろうが、しかし、心まで折れたのだろうか?
自分の知る佐野は、そこまで弱い人間だったか……違う、と、次籐は思う。

次籐「……ワシとしたことが、弱気になっちょったようタイ」

ボリボリと、早田とは違い無駄に力強く頭をかきながらそう呟く次籐。
それを見て三杉はふ、と笑い……ボールを片付け、宿舎内へと戻ろうとする。

三杉「さて、それじゃあ戻るとしようか……。
   悩みも晴れたところで練習、といきたいが……これ以上はオーバーワークになる」
早田「ああ……すまなかったな、三杉。 折角練習に付き合ってくれたのによ」
次籐「こん失態は、試合でチャラにするタイ」


0ch BBS 2007-01-24