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【ゆかりん】キャプテン松山26【参戦か】


[704]キャプテン松山 ◆RxYivCScyw :2011/04/10(日) 18:05:53 ID:???

実況「………………………………………………………………」
観客「………………………………………………………………」

実況が仕事すら忘れて声を出せず、観客達もただ無言で痛いほどの静寂がシンと……スタジアム全体を支配した。
ファイヤーショットすら威力で越える超大技……
地底どころか幻想郷において、最高ランクのシュートが前触れなく出現したことに、誰もが呻き声すら出せない。
フィールドの中でもそれは同じだったが、一人だけ、紫が目を細めた。

紫「(……善哉。 覚妖怪……ここまで本気になってくれて心から礼を言うわ。
  これで―――守矢神社という当面の競合者達の存在も合わせて、――のランクアップは格段に早まる。
  私も……うかうかしてはいられないわね)」

地底の試合そのお膳立てを手伝い、挑発行動を取った甲斐もあったというもの。
紫がそうして、どれだけ本気かは知らないが感謝の眼差しを送った時、ドサッ! と音がした。

お燐「さ、さとり様ぁーーーーーーーーーーーーー!!!?」
こいし「お、お姉ちゃん、ちょっとねぇ、冗談……じゃないの? 誰か担架! 早くー!!」
さとり「……っく……だ、大丈夫です。(とはいえここまで根こそぎもっていかれるとは……)」

一矢は報いた充足感はあるが、今のシュートは自分では使いこなせないと通告されたようで苦く感じる。
コンディションを確かめると、利き脚軸足とも痙攣し、滝のような汗が流れ体を冷やしていく。

さとり「(プレイ続行不可能……ギード君……)」

輪になって集まるペット達に、力なく微笑みながらさとりはギードと視線を合わせた。
交代の指示やプランは、ほぼ試合前からギードと共有し、預けてある。頷きあい……目を閉じる。
最後の仕事で、震える手を懸命に動かし、ペット達を操れるこいしにキャプテンマークを譲り渡す。

さとり「(こいしちゃん、勇儀さん、ギード、あとは貴方達に委ねます……)」

最後までピッチに立たず我を通したことを申し訳ないと思うも、運ばれるさとりに拍手が送られた。



0ch BBS 2007-01-24