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1- レス

【ボクは】キャプテン平凡【翼太郎】


[313]キャプテン平凡 ◆Dk7Hmjukqo :2011/03/20(日) 18:25:54 ID:???
凡太「負けた……」
ゴール前の水たまりで大の字になったまま、凡太は降りしきる冷たい雨を浴びる。
顔に当たる雨の冷たさとは異なる熱い液体が顔を伝い落ち、空を占める暗く厚い雲が奇妙に歪んで見えた。
凡太(負けるってのは、こんなに悔しいもんなんだなぁ……)
長い時間、立ち上がれなくなるまでフィールドをかけずり回った疲労、身を切り裂くような冷たい雨、強く打ち
付けた背中を焼く激しい痛みと、窒息感。
凡太(だが……)
たった一つ敗北は、それら全てよりも激しく、凡太の心と体を焦がす。
凡太「あー……」
肺の中の空気を全て吐き出し、凡太は泥まみれの手で両目をグッと拭う。
目に溜まった熱いものは全てこぼれ落ち、泥水に紛れる。
凡太「……」
目を開けた時、視界はもう歪んでいなかった。雲は厚く、まだ雨は降っていたが、雨粒の一つ一つも、
泥塊の様な雲の腹も、はっきりと目に映る。
そしてその視界にもう一つ、大きな手。
若林「……掴まれよ」
凡太「若林……」
泥の中で仰向けに倒れる凡太に、若林は手をさしのべる。
その大きな体も、凡太と同じように雨に濡れ、泥にまみれていた。
凡太「……」

★若林の手を……
A:掴む。
B:掴まない。

先に2票入った選択肢に決定します。


0ch BBS 2007-01-24