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【ボクは】キャプテン平凡【翼太郎】


[332]キャプテン平凡 ◆Dk7Hmjukqo :2011/03/21(月) 13:25:50 ID:???
凡太「またごまかしやがって〜……!」
混沌での叫びが尾を引くように、そう叫びながら凡太はその世界に現れた。
凡太「くそっ、あいつ何も教えてくれないじゃないか……ってなんか変だな?」
不満を呟きながら凡太は奇妙な感覚に襲われた。
凡太「何というか……空を飛んでいるような……」
そしてすぐ奇妙な感覚の正体に気付く。
凡太「あー……もう驚かないよ、これぐらいじゃ」
身体のどこにも地面の感覚がない、凡太の身体は自由落下していた。
しかも下を見れば、地表まで軽く100mは有りそうだ。
凡太「これは死ぬかな……I can fly」
軽く覚悟を決め、凡太は目を閉じた。
そして、そのまま地表に落下する。

     どかーーーーーーーん!

ちょうど真下にあった石造りの建物の屋根をぶち壊し、凡太は建物の中に落下した。
普通なら即死どころか全身バラバラに飛び散る所だが……。
凡太「いてて……まあね、死なないと思ってたよ」
落下をしていた時から、スートスロットボールが落下の速度をゆるめて居たのは感じていた。
そして石の屋根に叩き付けられた瞬間も、ボールが何らかの力で衝撃から身を守ってくれた。
凡太「あの声は得体が知れないが、こういう形で殺しには来ないだろうしな……」
呟きながら凡太は瓦礫を押しのけ立ち上がる。
凡太「っと……ここはどこだ?」
そして辺りを見回す。付近に瓦礫が散乱しているのは良いが、それ以外には家具らしきモノも何もない。
代わりに、というわけでもないだろうが、石造りの床から立派な石柱が何本も伸び、それがさっき突
き破った同じく石造りの天井を支えている。
凡太「人が住んでるって感じじゃないけど……やたら立派だよなぁ。
 日本って感じじゃない……外国の……そうだ、テレビで見たギリシャの神殿みたいだ」


0ch BBS 2007-01-24