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【ボクは】キャプテン平凡【翼太郎】


[380]キャプテン平凡 ◆Dk7Hmjukqo :2011/03/23(水) 23:42:35 ID:???
凡太はヒカルに言われた通り、アイオリアを引きずってヒカルの家の方へ帰っていった。
若林「なんだ?そんなに見られたくないのか?そんならむりに取らなくても……」
ヒカルの行動に戸惑い、若林は気を回してそう言う。
ヒカル「いいんだよ……」
そう言うとヒカルは徐に仮面に手を掛け、ゆっくりとそれを外す。長い髪が揺れ、仮面を外したヒカ
ルの頬を直に撫でた。
若林「おおっ?」
思わず感歎の声を上げる若林。
若林「む、無茶苦茶美人じゃないか……」
仮面の下から現れたヒカルの素顔は、およそ若林が知る女性の誰よりも美しかった。
雪のように白い肌、薄紅を引いたような赤い唇、大きな目は、黒曜石の様に深く静かに輝いている。
若林「そんな美人のに……何で仮面なんか?」
ヒカル「ふっ……女聖闘士に掟があるんだよ」
若林「掟?」
ヒカル「そう……女聖闘士は素顔を曝してはならない。もし異性に素顔を見られたら……」
若林「見られたら?」
ヒカル「その相手を殺すか……」
ヒカルの目がぎらりと輝き、その脚を一歩若林の方へ踏み出す。
若林「殺すって……お、おい、ちょっと待て!」
その迫力に、思わず後ずさる若林。
刹那、ヒカルの腕が若林に向かって突き出される!
若林「どわぁ!!」
瞬間、死を覚悟し目を瞑る若林。だが、ヒカルの手は若林の身体を傷付けたりはしなかった。
若林「えっ……?」
細く、しかししなやかなで引き締まった両腕が若林の背に回される。
若林「ヒ、ヒカル……さん?」
突然の事態に狼狽する若林。その胸には、仮面を取ったヒカルの柔らかな頬の感触があった。
ヒカル「愛するしかないのだよ……」

若林「……えっ?」


0ch BBS 2007-01-24