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1- レス

【暗黒竜と】ファイアーモリブレム27【光の剣】


[222]モリブレム ◆RK7RVcZMX2 :2011/03/15(火) 02:40:33 ID:???
〜マルス隊〜

北の通路を目指し、マルスたちは並み居るドルーア兵たちを次々となぎ倒して進む。
僅か4人にも関わらずその圧倒的な指揮力で、苦戦することなど無くここまでたどり着くことが出来ていた。

マルス「…まだ他の部隊は到着していないか」

シーダ「きっとみんな無事です。信じましょう…!」

ガトー「ふむ……このまま我々だけでメディウスの待つ玉座へと向かうことも不可能ではない。
    回復ならばわしがいる。王子の持つファルシオンならば、暗黒地竜と呼ばれるメディウスでさえ無事ではいられまい」

確かにガトーの言うとおり、森崎たちはほぼ無傷に近い状態でここまで来た。
先程までのドルーアの雑兵たちならば何人襲いかかってきても負ける気はしない。
だが、ここから先で待っているであろう敵たちの力は彼らの比ではないだろう。

森崎「(一応今この部隊の指揮権はマルスにある。まずはアイツの意見を聞いてみるか)」

森崎はマルスに尋ねる。このままマルス隊だけでメディウスを守る親衛隊に勝負を仕掛けるか。
それとも仲間の到着を待ち、少しでも戦力を大きくしてから改めて玉座へと向かうのか。

マルス「一刻も早く勝利の勝鬨を掲げたい気持ちはある。そして、今の僕達には
    それを成し遂げるだけの力は十分あると思っている」

タリスにいた頃の、自分に全く自信のなかった貧弱王子と同じ人物とは思えないほど、マルスはキッパリと言ってのけた。
その堂々たる姿に、森崎は過去の自分の姿を思わず重ねてみてしまう。
南葛SC時代。若林にへこへこと頭を下げては機嫌を伺い、やりたくもないGKを無理やりやらされていた苦い少年時代。
森崎はあの頃の自分が嫌いだった。力を持たず、才能が足りず、自分の境遇の悪さを呪うしか無かったあの頃。
いつ頃になるかはもう分からない。だが、ある時森崎は強烈な感情の高ぶりを感じた。
このままではいけない。自分を変えなくてはいけない。俺はもっとやれるんだ、と。


0ch BBS 2007-01-24