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1- レス

【暗黒竜と】ファイアーモリブレム27【光の剣】


[344]モリブレム ◆RK7RVcZMX2 :2011/03/18(金) 23:32:11 ID:???
何度か手を広げたり捻ったりする森崎に、マルスが話しかけてくる。
マルスは言う。メディウスを攻撃する瞬間、自分の意志に反するように攻撃の手を止めてしまったのだと。

マルス「何が原因かは分からない。これもメディウスの使う幻術の仕業かもしれない。だけど……」

それ以上マルスは語らなかった。その言葉を喋ることは同盟軍の盟主としては許されないことだからだ。

森崎「……あいつを倒すのを躊躇う必要なんて無いはずなのに……何故なんだ……」

ガトー「(これも『リセット』の影響だというのか……ううむ、しかし……
    これは良い傾向として捉えても良いだろうな。メディウスと戦うことを
    あの2人は明らかに戸惑う素振りを見せておる……)」

本来ではまず有り得ない歴史を構築する可能性のある力を持つ禁断の術。それが『リセット』である。
ガトーは自分のもとを訪ねてきた2人の老人たちにこの力を預けた際にある約束を交わしていた。

ガトー「(1つ。私利私欲ではなく他人の為だけに使うことを許可する。
    1つ。なるべく多くの者達に利益のある未来を造ること。
    1つ。我々全員の望みを叶える未来が完成するまで何度でも挑戦を繰り返すこと。
    あの2人の老人……アリティア王国大臣モロドフ。そして……元サンパウロFC監督の……ジョアン」

ガトーはあの2人の老人を思い返していた。
絶望に打ちひしがれ、現実から逃げることしか出来ない弱々しいあの表情を。
そしてガトーもまた、鏡で写したかのように彼らと同じような表情をしていた。

ガトー「(我々の望む未来はまだ訪れぬ。この試みは終わりの見えぬ愚かな行為かもしれぬ…
    だが、我々は決して諦めぬぞ。必ずや望みの未来を構築して見せる……そのためにも、
    マルス、そして森崎。お主達はここで負けることは許されぬのだ……)」

ガトーはメディウスの禍々しい顔を見上げる。その瞳は慈しみの感情が見え隠れしていた。


0ch BBS 2007-01-24