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【暗黒竜と】ファイアーモリブレム27【光の剣】
[422]モリブレム ◆RK7RVcZMX2
:2011/03/19(土) 14:06:00 ID:???
ジュリアン「俺さ。レナさんがテーベの塔で死んだって聞かされたとき……
もう周りの景色も人間も、何もかも真っ暗に見えたんだ。
レナさんがオームの杖で生き返らなかったら……俺、どうなっていたか……」
レナ「そんな……ジュリアンは平和のため、仲間のために体を張れる心の強さがあるじゃない。
私なんかがいなくたって、ジュリアンを必要としてくれる人はたくさんいるわ」
ジュリアン「レナさんはどうなんだい」
レナ「え……?」
今眼の前にいるジュリアンの目はいつも以上に真剣だった。
それは敵兵を前にして相手の急所を伺う時のような、飲み込まれてしまいそうな不思議な瞳。
ジュリアン「レナさんは俺を必要としてくれているのか…?
戦いが終わって、宝箱を開けることも、扉を開けることも必要なくなった俺は……!」
元を正せばサムシアンの下っ端の盗賊でしか無かったジュリアン。
この戦いで剣士としての腕が上がったとは言え、平和へと向かうこの大陸にはもう必要ない技量だ。
物を盗むことを生業とし、影に隠れるように生きてきた彼に取って
アカネイア大陸に戻りつつある平和の光は視力を奪う戸惑いを感じさせるものでもあったのだ。
レナ「ジュリアン……」
レナは思い出す。自分はなんのためにシスターとして諸国放浪の旅に出ることを決意したのか。
貧困に喘ぐ弱き者を助けるため。そして彼のように悩み、苦しむ者に道を作ってあげるためではないか。
いや、それは詭弁でしか無い。レナの心にはある感情が芽生えていた。
聖職者として悩めるものを救うのではなくて。この人だから、ジュリアンだから救ってあげたいという特別な感情。
レナは優しくつぶやきゆっくりと立ち上がる。そして……
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0ch BBS 2007-01-24