※人気投票開催中※
01/17(日)00:00-01/30(土)23:59
第二回鈴仙奮闘記キャラ人気投票
※新板できました※
ダイス創作物語板
ブログ 現行スレ 投票 最新20

1- レス

【暗黒竜と】ファイアーモリブレム27【光の剣】


[471]モリブレム ◆RK7RVcZMX2 :2011/03/21(月) 11:42:18 ID:???
片桐「吉良耕三氏ですね。彼は日向の担当でしたね」

日向による独裁に近い人事により、この年吉良は東邦学園高等部の監督として手腕を振るっていた。
強豪校としてのエリート意識の強かった東邦の選手たちは、
彼の本当に効果があるのかどうかも分からない指導に困惑するばかりであった。
しかし、この年入学してきた沢田タケシの影響によりついにその指導が実を結ぶ。
明和FC時代に徹底的に叩き込まれた沢田の登場により、その疑問も確信へと変わらざるを得なかった。
なによりあの暴君、日向小次郎のパートナーでもあった沢田だ。
彼が慕う吉良の言葉にはもはや誰も逆らうことが出来なかったのである。

沢田「(日向さんは言った。お前が入学するまでは天下は南葛に明け渡しておけと。
   俺が凱旋する年。お前が高等部に進学する年だけ、必ず優勝旗を確保しておけと)」

それは日向のキャプテン奪回を目論む重要な布石であった。
日向派閥である沢田、そして(本人は否定するだろうが)反町が全国一となれば
森崎や翼の派閥員である南葛勢の影響力は著しく下がる。

沢田「(もしもあの全中の決勝戦で僕達東邦学園が勝っていれば……
   森崎ではなく日向さんが全日本のキャプテンになれていたはずなんだ……!)」

いくら旗印となる人物が優れていたところで、それを補佐する周りの人間が無能であれば一派の力は磐石ではなくなる。
いつも先頭に立ち、一人で何もかも背負い強引に仲間たちを引っ張っていた日向が
一体何があったのかは分からないが、こうして自分たちを頼ってくれていることに沢田は嬉しく思っていた。

沢田「(僕や反町さんが不甲斐ないままではいつまでたっても日向さんはキャプテンになれない……
   だから、この決勝戦は絶対に負けられないんだ!日向さんのためにも!)」

後半序盤、沢田の低身長を生かしたテクニカルなドリブルが南葛の中盤を翻弄する。
井沢や滝も優れたプレイヤーではあるが、能力がやや攻撃に偏重しているフシがある。
やはり岬の抜けた穴は大きかったのだ。過酷な特訓によ、運動量やスタミナでは勝る東邦が徐々にペースを握り始める。


0ch BBS 2007-01-24