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【暗黒竜と】ファイアーモリブレム27【光の剣】
[651]モリブレム ◆RK7RVcZMX2
:2011/03/26(土) 16:55:11 ID:???
岬「うん。(僕のことを実の兄だというのにそれ以上の狂信的な感情を抱いている困った子だけどね)
親にちょっと事情があってね。今は別々に暮らしているんだけれど。美子っていうんだ」
少し憂いを帯びた口調で語る岬に対し、カシムは思わず同情心を感じてしまう。
たとえ貧しい生活を余儀なくされようとも、家族揃って暮らせる環境があるだけ
自分のほうが恵まれているのではと思ってしまったのだった。
カシム「ご、ごめん。きっと言いづらいことなんでしょう?」
岬「別にそんなことはないよ。こっちこそ君に気を使わせちゃったみたいで……ごめんね、カシムくん」
そう言うと、岬は再び天使が舞い降りたような爽やかな笑顔をカシムに向けた。
隠しきれない辛さをなんとか隠しているようないじらしさをほんの少しだけ垣間見せながら。
カシム「岬くん……
(どんな事情があるにしろ、きっとこの人も色々と辛い目に会ってきたに違いない。
できれば彼とは同じチームを組んでみたいな……)」
岬「(ふぅ……どうやら一度フランスに渡ったのはやはり正解だったね。
あづみちゃんが日本に来る予定だったのをなんとか事情を説明して食い止めることができたんだから。
お陰で『山岡美子』という存在は数ある僕の美談の中でも特に綺羅びやかな存在となったよ。
もしもあづみちゃんと美子がどこかで鉢合わせなんかになっていたとしたら……
はは、想像するだけでも身震いするよ。僕の『薄幸な誠実青年』という肩書きが崩れるところだったからね)」
岬は片桐の指示でフランスに渡ったあと、まずは資金集めの同士である早川あづみのもとへ向かった。
自分には生き別れの妹がいて、さらに自分に対して異様な好感を抱いていると。
jrユース時代、あづみとの間柄を仲間たちに色々と勘ぐられたこともあったため、
彼らの中では岬とあづみはそういう仲であると認識されている。
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0ch BBS 2007-01-24