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【暗黒竜と】ファイアーモリブレム27【光の剣】


[801]モリブレム ◆RK7RVcZMX2 :2011/03/28(月) 15:50:28 ID:???
若林「(……森崎がああ決めた以上、おそらくてこでも意思を変えることはないだろう。
   明後日の試合に勝たなければ……俺はこれからも森崎の補欠としてでしかいられなくなる……)」

若林はスタジアムを後にしながら帽子を握り締める。
ブンデスリーガでの若林の評判は概ね良好だ。
それにシュナイダーを初め、ライバルには事欠かない生活を送れている。
ハンブルグにとって若林は絶対的な守護神でもあり、彼のプロ選手としての人生は順調と言えるだろう。

しかし彼には大きな夢がある。自分たちの力で日本をワールドカップで優勝させること。
幼き頃、運命の邂逅を果たしたサッカーの申し子、大空翼と誓った約束である。
クラブチームでどれだけ名声を得たとしても、ナショナルチームでゴールマウスを任せられないとなれば
彼の夢は永遠に達成できないものとなってしまうのだ。そしてその夢を阻害する存在と雌雄を決する時が刻一刻と迫ってきている。

若林「(負けるわけにはいかない……俺は……負けられないんだ!)」

森崎にもきっと譲れない夢があるのだろう。だが、だからといって自分が折れるわけにはいかない。
SGGKという異名をドイツに轟かせる天才キーパー若林源三。この拳に賭けても負けられない。
その表情は勝負を前にして覚悟を決めた威厳が溢れる顔だった。

コツコツコツ……

若林「(ん……?誰だ?)」

その時、二人ほどの靴音が聞こえてくる。音のする方に首を向けると、
そこには黒いコートに身を包んだ長身の男と、南葛高校の2年の山森がいるではないか。

山森「あ!若林さん、ちょっといいですか?」

山森たちはこちらに気づくと若林の方に近づいてくる。そして黒コートの男を向くと、ペコリと頭を下げた。

山森「それでは俺はこれで。…色々とありがとうございました」


0ch BBS 2007-01-24