【勇気の魔法】ライ滝第十四話【100％】

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[565]ラインライダー滝 ◆lLi06nuZOA ：2011/04/20(水) 20:14:15 ID:???
滝も歩けばエンカウント→クラブA
→？？？「いやあ、三国も雷門も強敵ですね」　お察し下さい

　新たな出会いを求め会場内の通路をウロウロする滝であったが、そうそう出会いなどあるはずもなく時間だけが無為に過ぎていった。

滝（漫画じゃあるまいし歩くだけで出会いなんぞあるわけないか……と、そろそろ後半が始まるな）

　元より収穫を期待していたわけではなかった滝はさっさと探索を諦め観客席に戻る事にした。
　その道すがら、彼は運命のエンカウントを果たしてしまう。

？？？「ああっ！　こういう時に限って財布を忘れてしまった！　俺はなんて迂闊なんだ！」

　進路上の自販機の前に、やたら説明的な台詞を吐くオレンジ髪の男がいたのだ。
　その姿を一目見て、滝は直感する。

滝（……あいつは不味い。関わり合いになると碌な事にならないオーラがプンプンしてやがる）

　ここまで様々な変人に出くわしてきた滝にはわかるのだ。あのオレンジ髪の男は非常にヤバいと。
　とはいえ観客席に戻るためには自販機の前を通りすぎなければならない。
　意を決し、何とか関わり合いにならないように忍び足でそーっとオレンジ髪の男の背後の通り抜けようと試みる滝。
　だが、関わると碌な事にならなさそうな人間を視界に捉えた時点で、既に滝が碌でもない目に遭うのは確定的に明らかであった。

？？？「ん？」

滝「げ」

　何かの拍子に後ろを振り向いたオレンジとぱったり目が合う。
　忍び足のポーズで固まった滝の姿を少しの間訝しげに眺めていたオレンジであったが、やがてウザやかな笑みを浮かべ口を開いた。

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0ch BBS 2007-01-24