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【SGGK対】ファイアーモリブレム28【SGGK】


[718]モリブレム ◆RK7RVcZMX2 :2011/04/10(日) 22:10:03 ID:???
違う。自分にはアカネイア大陸にサッカーを布教させるという使命があるのだ。
戦乱で荒れ果てたアカネイアに必要なもの。それは多くの人々を魅了し、白熱させることが出来る物。
剣や弓ではなく、ボールと戦術で争う新しき世界を築くためには彼ら全日本ユースの候補選手たちのサッカーを知り、
そしてそれを越える技術と知識をみにつけなければならないのだ。

アベル「だあああぁぁっ!!」

ドガァッ!!

三杉「!」

アベルのつんのめるようなショルダーチャージが三杉の左肩へと激しく当たる。
三杉はこれまでの心臓をかばってきた本能的な動きで思わず体を外側へと向けてしまう。
その一つの動作だけで十分だった。アリティアの黒豹の牙が獲物を捉えるには十分すぎるものだった。

ズバァッ!!

アベル「どうだァ!!」

笛はならなかった。ドリブルコースにライン際を選択肢たことが裏目に出てしまったのか
ちょうどアベルの体が影となり、この際どいプレイは見逃されることになった。

三杉「(馬鹿な……!こんなことは本当はあってはならないんだ……!
   例えアカネイア人がボクたち日本人より身体的に優れていたとしても……!
   彼らはまだ2年しかボールに触れていないはずなのに……何故だ、何故なんだ!)」

自分たちが築きあげてきたサッカーが惨めにも異世界の者たちに踏み台にされようとしている現実を前に、
三杉は己の無力に震えた。彼らの力はたしかに優れている。だがこうもあっさりとボールを奪われるほど
自分たちは弱くあってはいけないはずなのだ。それが自分たち『黄金世代』に託された使命であるはずなのに。

アンナ「アベルくんがカウンター攻勢に出た三杉くんからボールを奪ったァ!
    やはり人数に劣るBチーム、Aチームの中盤を超えるのは難しいのか〜〜!?」


0ch BBS 2007-01-24