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【楽な戦い】Another-C_4【なんて無い】
[895]アナカン ◆lphnIgLpHU
:2011/05/06(金) 19:38:49 ID:???
<PM6:30 ミラノ市・ブレラ地区>
ジョアンと別れたアルシオンは、人気の少ない通りを一人で歩いていた。
地下鉄で一駅とやや辺鄙な場所に在るホテルへの帰路だ、タクシーを拾っても良かった。
しかしアルシオンは気分が乗らず、時間をかけて歩きたかった。
今日は少し天候が優れない。
いつもならばまだ太陽が出ている時間帯だが、今日は雲がかかり普段よりも暗がりが早く訪れた。
暗がり・・・夜道・・・真っ暗闇・・・少なからず治安の悪い部分もあるイタリアでは、
人通りの少ない道を暗くなってから歩こうとする人間は少ない。
自然、アルシオンの行く道にも人の姿はほとんど見えなかった。
進む道の端っこ・・・ドリンクの自動販売機がちょこんと置かれているのにアルシオンは気付いた。
それと同時に、彼は自分の喉がカラカラに乾いている事を思い出した。
アルシオン(・・・水でも買っておくか・・・・・・。)
帰るための歩みを止め、ノロノロと思い動作で自動販売機へと向かう。
ガスの入ったミネラルウォーターとコーク、それからオレンジジュース以外は売り切れていた。
アルシオン(炭酸の入った水しかないのか・・・好きではないが、無いよりはマシか。)
何でもないような下らない事をわざわざ考えながら、アルシオンは買う物を選んだ。
余計な事を考えていなければ、出所のよく判らない苛々が襲ってくるからである。
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0ch BBS 2007-01-24