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【楽な戦い】Another-C_4【なんて無い】
[910]アナカン ◆lphnIgLpHU
:2011/05/09(月) 21:37:03 ID:???
アルシオン「・・・・・・」
??「どこにも傷はないか?」
アルシオン「・・・!」
絶句していた所で突然に言葉をかけられ、アルシオンは珍しく慌てた。
だが恐らく目の前の少年は命の恩人と言って良いだろう。
慌てていても最低限の礼くらいはしなければならない。
アルシオン「お陰様で何処にも怪我はありません。 助かった・・・感謝している。」
一言目は一応考えたような文句を言う事が出来たが、二言目は完全に独り言のようになってしまった。
言い直すべきかと一瞬だけ検討したが、すぐに取りやめた。
それよりも先に相手の方が言葉を紡いできたからだ。
そしてその言葉に、アルシオンは警戒と緊張の糸を一瞬で張り巡らせる事となった。
??「無事なら結構だ・・・お前に怪我をされてはたまらないからな、“アルシオン”。」
アルシオン「!!!」
アルシオンは表舞台に立った事がなかった。
常に暗い夜道を歩いて来た人間だ。
特別な知り合いでもない人物が、そんな自分の名を知っている筈が無いのだ。
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0ch BBS 2007-01-24