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【黄金世代の】キャプテンEDIT29【黄金週間】
[64]キャプテンEDIT ◆wM6KXCkaLk
:2011/04/08(金) 00:15:04 ID:???
中原中キャプテン「へへっ、お前の案に乗っかって正解だったよ。勝てなくて、点さえ取れなかったけどさ。
後半戦のあの一瞬、俺たちは自分なりのサッカーが出来てたよな? ひと泡食わせられたんだよな? あの、南葛を相手に……」
キャプテンが浮かべるのは、今までのただ消化するように部活をこなしていた無気力な顔ではなく、
中原中キャプテン「ありがとよ、新伍。俺さ、この夏が最後だけど……ちょっと本気でボール蹴りたくなったわ」
転がるボールに夢を馳せる、サッカー少年の顔だった。
葵「そ、そんな……俺、ただこのまま負けるだけじゃ悔しかっただけで――」
中原中キャプテン「そこがいい、っつってんだよ。
作戦を変えないで、だらだらとただ負けるまでプレイしてたらさ、きっと中学最後のサッカーまでだらだらし続けてたかもしれない。
お前は今日ゴール出来なかったけどさ……きっと、南葛ゴール目指して突っ込んでったあのプレイは、無意味なんかじゃねえ。
俺らの心には、なんつーか……火が点いたわ」
中原中選手「そうそう! なんかすっげえカッコ良かった!」「トヨタカップとかで見た、南米の選手みたいだったぞ」
「あのドリブル、今度教えてくれよ!」「ばーか、お前足遅いから無理だって」「なにィ!?」
葵「みんな……」
それは他愛のない会話だった。全国のどこかのサッカー部が、試合を終える度に繰り広げるくだらない会話。
だが、そんな会話は今までの、一部活動としてサッカーをしていた中原中には無かったもので。
そして、その中で一人気を吐いて、真摯にサッカーを続けていた葵が、いつか誰かとしたかったことだったのかもしれない。
葵(良かったんだ……仲間を信じて、決して一人で突っ走らないで、みんなでサッカーを出来て良かったんだ!)
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0ch BBS 2007-01-24