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【進化する】キャプテン霊夢2【ウサギたち】


[525]キャプテン霊夢 ◆.4VsndDQiQ :2011/04/13(水) 20:58:23 ID:P3UEtGW+
妖精F「また止めてやる!」
ウサギD「いい加減、思い出せ私!あの時の足捌きをー!」

サッ!ササッ!シュバッ!

妖精F「は、はやい!?」」
ウサギD「……思い出した!ついに思い出したよー!この感覚だ!」

文「ウサギD選手、素晴らしいフェイントで妖精F選手を抜き去りました!
  そしてそのままウサギE選手にセンタリングを上げた!」

ウサギE「決めてみせる!」

バシュウ!

チルノ「はぁ、はぁ、さ、させるかー!」 ビシ 省20

[526]キャプテン霊夢 ◆.4VsndDQiQ :2011/04/13(水) 21:00:31 ID:P3UEtGW+
しかし、前の試合のように、霧雨恋色マジックの猛反撃開始とはいかなかった。
攻めの中心である魔理沙・幽香が疲労している状態で、霊夢・早苗の中盤と、DF陣はそう簡単には抜けない。
しかし、後半15分、霧雨恋色マジックにチャンスが訪れる。

幽香「魔理沙!一発くらい決めて見せなさい!」
早苗「あっ!」

魔理沙「これで動けなくなっても構うかぁ!喰らえ!これが私のマスタースパークだぜ!」

バッギャァァアアアアン!!!
省16

[527]キャプテン霊夢 ◆.4VsndDQiQ :2011/04/13(水) 21:01:40 ID:P3UEtGW+
心「(……たとえここで倒れようが、絶対に失点する訳にはいきません!)」

心は覚悟を決め、自らの残り少ない体力を振り絞り、決死のトルネードセービングを敢行する。

グッ!ズギャァアアアン!!!

しかし、既に体力の限界が近かった為か、そのセービングには明らかにいつもの冴えがなかった。
だが、それでも心は諦めずに賢明に手を伸ばす。

心「……届いてぇ!!!」

ビシィッ!

かろうじて手に当ててこぼしたものの、ボールはそのままゴールへと転がってゆく。 省30

[528]キャプテン霊夢 ◆.4VsndDQiQ :2011/04/13(水) 21:02:52 ID:P3UEtGW+
霊夢「ちょっと、心!大丈夫なの!?」
早苗「霊夢さん、揺らしちゃ駄目です!」
ルナサ「誰か、担架を持ってきてくれ!」
ウサギC「だ、大丈夫ー!?」
心「……大丈夫です……」

チームメイトの言葉、力なく顔を上げる心。息も荒く、疲労困憊なのが顔色だけで分かり、
立ち上がることすらままならないようだ。

霊夢「心、さすがにこれ以上は無理よ。ウサギKと交代するわ。ほら、私に掴まって」
心「……はい、分かりました」
省19

[529]キャプテン霊夢 ◆.4VsndDQiQ :2011/04/13(水) 21:03:52 ID:P3UEtGW+
霊夢「ウサギK!心と交代よ!準備しなさい!」

ベンチで成り行きを見守っていたウサギKは、その言葉に驚愕した様子を見せる。

ウサギK「え、ええっ!?私!?」
霊夢「当たり前でしょ、心はもうとても出れる状態じゃないわ。
   うちのチームに今残ってるキーパーはあんただけよ」
ウサギK「で、でも私なんかじゃすぐに失点しちゃうよ……」
心「ウサギKちゃん……」
ウサギK「な、なに?」
心「これ……」
省31

[530]キャプテン霊夢 ◆.4VsndDQiQ :2011/04/13(水) 21:04:59 ID:P3UEtGW+
文「やはり心選手は続行不可能のようです!変わって、ウサギK選手がピッチに出ます!
  これまで試合には出ていませんが、一体どんな選手なのでしょうか!?
  試合は霧雨恋色マジックのコーナーキックで再開されます!」

ウサギK「うう、やっぱり緊張するよー……」

初めての試合出場が決勝の大舞台とあって、ウサギKは緊張している様子を隠せない。
それを見たDF陣の面々が、少しでも緊張をほぐそうと声を掛ける。

ウサギC「大丈夫だって、そんなに緊張しないで!」 省21

[531]キャプテン霊夢 ◆.4VsndDQiQ :2011/04/13(水) 21:06:57 ID:P3UEtGW+
ウサギK「も、もう来たー!」
リリーB「……決める!」

バゴォオオン!!!

リリカ「決めさせるかー!」 バチッ
ウサギC「(ダダダダダ!バッ!)少しくらい役に立ってやるー!」 ビシッ

リリカとウサギCが必死にそのシュートをブロックしようとする。
完全に防ぐことこそ出来なかったが、二人の体にわずかに触れてシュートの威力は弱まった。

ウサギK「皆、ありがとう!これくらいなら私だって……!えーい!」

ダッ!バチィッ!

リリーB「……!」

[532]キャプテン霊夢 ◆.4VsndDQiQ :2011/04/13(水) 21:08:21 ID:P3UEtGW+
オオオオォォォォオオオ!!!

文「防いだ!リリーB選手の強烈なボレーシュート、変わって入ったばかりのウサギK選手、
  見事にパンチング!とても控え選手とは思えない、ハツラツとしたプレイです!」

ウサギK「や、やった!」
心「ナイスセーブ、ウサギKちゃん!」
霊夢「ナイスセーブ!さあ、今度はこっちの反撃よ!」

その後も小競り合いはいくつかあったが、両チームとも既に疲労困憊であり、
大きなチャンスを掴むことは出来ず、時間だけが過ぎていった。
省42

[533]キャプテン霊夢 ◆.4VsndDQiQ :2011/04/13(水) 21:09:28 ID:P3UEtGW+
ワァァアアアアアアア!!!!!

霊夢「……やったわ!私達のチームの優勝よ!」
早苗「そうです!私達の優勝ですよ!」
メルラン「最高のライブだったわよー!」
ルナサ「ああ、一度は失敗してしまったが、ライブ自体は大成功だ!」
リリカ「お客さんも喜んでくれてるしね!」
ウサギE「うう、優勝は嬉しいけど、ダイジェストまで両方ダイスって……」
ウサギD「JOKER出したのに割とあっさりだった!?クラブ2の心ちゃんの描写の方が長いんだけど!?」 省55

[534]キャプテン霊夢 ◆.4VsndDQiQ :2011/04/13(水) 21:10:58 ID:P3UEtGW+
霊夢がチームメンバーと喜びを分かち合っていると、向こうから魔理沙が近付いて来る。

魔理沙「霊夢!」
霊夢「魔理沙……とりあえず、今日はお疲れ様」
魔理沙「ああ」

さすがに試合の出来の為か気落ちしている感はあったが、それでもやることはやった、
という表情で話しかけて来る。

魔理沙「負けちまったな……。マジでぐうの音も出ないくらいの完敗だぜ。
    私の出来も良くなかったけど、それを差し引いてもお前のチームの方が強かったよ。 省28


0ch BBS 2007-01-24