【翼、森崎】もうひとつの物語【そして祐一】

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[538]もうひとつの物語　 ◆Etq65eJh4c ：2011/12/16(金) 23:15:52 ID:/5q831Sw
選手と荷物を載せてバスは動き出す。
そして時間が惜しいとばかりに、監督は席をたち皆に話しかける。

監督「今日対戦するのは御影専農と呼ばれる新生私立中学校だ。
　　　　新生だけあってデータはあまりないが、骨川が探してきてくれたデータと昨日の試合を見るかぎりでは…
　　　　【個人的に特に優れた選手はいない】　【守備的なチーム】というのが私の本音といったところだ。
　　　　が、中学生にしてはめずらしく、【組織的プレイが得意】というのがかなり厄介なところだ。
　　　　総合力では私たちが勝っていると間違いなく言えるが、このチームプレイというのは厄介だ。
　　　　そして相手【GKは優秀】ということもあり、１点が勝負の分かれ目になるかもしれん。」

滝「監督、守備が優秀なのはわかりますが攻撃面の方はどうですか？」

監督「ドリブラー、パサーといったいわゆる核になる選手は特にいないようだ。
　　　　精々10番が優秀ではあると思うが、その他は正直似たり寄ったりといったところだ。
　　　　【10番を抑えれば攻め手が少ない】と私は見ているが…
　　　　が、それは私達にも言える。翼が核になっていたのは否めない。
　　　　その穴を如何にして埋めるか、それが今大会の目標ではないかと私は思う。
　　　　…森崎、フォーメーション等はお前に一任する。
　　　　今の特徴を踏まえて、お前ならどうする？」

森崎「…。
　　　　攻めのコマが足りない、というのが正直な感想です。
　　　　そこを埋めていけば必然と我々が取る術が見えてくるのではないのでしょうか？
　　　　総合力で勝っているのなら小細工などせず、我々がもてる力を出しきれる形にしたほうがいいでしょう」

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0ch BBS 2007-01-24