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【しばし】ファイアーモリブレム29【別れの時】
[202]モリブレム ◆RK7RVcZMX2
:2011/04/18(月) 23:45:01 ID:???
>Aまだロスタイムが残っている。キックオフシュートで勝ち越しを狙うぞ
森崎「…マルス、中山……あと、10秒……いや、5秒でいい。俺に、時間を分けてくれ」
もはや立っていることすらままならない二人に対し、森崎は残酷な指示を与えた。
彼らはこんな指示を出すキャプテンに対しどんなことを思うだろうか。
非道な奴だと罵るだろうか。残酷な男だと蔑むだろうか。
だが、森崎は自分の尊厳よりもこの試合の勝利を目指したのだ。
ここまで自分と共に戦ってきてくれた仲間たちに報いる行為。
やはりそれは勝利以外の何ものでもない。勝ち続けることで栄光を掴み続けてきた自分が
仲間たちのために出来ることはもはやこれしか残っていないのだと、森崎は思ったのだった。
マルス「…フフッ、君らしい答えだよ。分かった……出来るだけ確実なシュートコースを探してみるよ」
中山「それでこそ森崎だな。……笛がなるその瞬間まで、お前は前を向き続けていればいいんだ」
だが、森崎の思惑とは違い、マルスも中山も待ってましたかと言わんばかりの反応を見せたのだ。
確実に反論されると思い込んでいた森崎は、目を丸くして二人を見回す。
森崎「……で、でも、もうお前たちは走ることさえできないんじゃ……」
マルス「指示を出すだけなら…座り込んだままでも出来るさ」
中山「ふらふらなのはお互い様だろ。それに…たとえ防がれたとしても、すぐにハーフタイムが待っているからな」
森崎「……お、俺はお前たちを顧みない指示を出したんだぞ!そ、それなのに……な、なんで…!!」
思わず狼狽してしまう。どうして彼らはこんなにぼろぼろになってまでも自分を信じてくれるのだろうか。
森崎には理解できなかった。だが、彼が自覚してはいなくても周りの者は全て理解していた。
森崎もまた、マルスや中山、そして他の仲間たちに対して、身を削ってでも信頼を置いているということを。
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0ch BBS 2007-01-24