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【しばし】ファイアーモリブレム29【別れの時】
[203]モリブレム ◆RK7RVcZMX2
:2011/04/18(月) 23:46:37 ID:???
新田「先輩!俺を…俺を使ってください!若林さんからPA外から点を取ることは、南葛SC時代からの俺の夢だったんです!」
アベル「…俺はたしかにシュートが苦手だ。だが、この最高の場面で外すほど小さな器じゃないぜ!」
ロングシュートが撃てる二人が、森崎の側へと近づいてくる。
森崎の指示を受け、この試合最後のシュートを撃つのは自分だと自ら名乗りを上げてきてくれたのだ。
森崎「お、お前ら……」
アベル「しっかりしなよキャプテン。お前の出した指示だから、俺は全力を出すことが出来るんだ。
犠牲だの負担だの、そんなのはあとで精算すればいい。今はただ……勝利を目指せ!」
新田「俺……森崎先輩に冷たく当たられて、蔑ろにされ続けて……でも、だから強くなれたんだと思います。
先輩にその気がなくても……これは、俺の勝手な思い込みだけど、少しは…感謝してるんです」
森崎「…………」
嬉しかった。今まで自分の居たチームでは仲間たちに評価されても賞賛されることは滅多に無かったのだ。
言葉の粗を探されたり、美味しいところを横から掻っ攫われたりと、
心の何処かでは誰かを陥れてやろうという陰謀がどこかにはびこっていたのだ。
日向の言うようにその感情が強さを生み出し、一度世界の頂点に立ったことは事実だ。
大会MVPに選ばれ、両手に余るほどの栄光を手にした森崎だからこそ、分かり得ることだった。
それでも。ここまで澄んだ気持ちでサッカーが出来る喜びを再び思い出させてくれた彼らに、
そしてそんな彼らをまとめてこれた自分にようやく心からの感謝を向けられるような気がした。
森崎「(どいつもこいつもお人好しだぜまったく。そんなに俺を信用していいのか?
少しでも隙を見せれば、悪評を広め、策略で貶め、都合の良い踏み台にしてきたこの俺を。
……どいつもこいつも。ちくしょう……ちくしょう。勝たせてやりてぇ……こいつらを勝たせてやりてぇんだよちくしょう!)」
森崎は心の中で吠えた。知恵を貸してくれ。ここまで俺を導いてきた星のオーブの精霊たちよ。
この試合にだけは勝たなくちゃならねぇんだ。正GKとか代表キャプテンとか、そんなことよりも……
ここまで馬鹿みたいに俺を信用してくれる仲間たちに『キャプテン』として勝利を与えてやりてぇんだ!!
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0ch BBS 2007-01-24