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1- レス

【しばし】ファイアーモリブレム29【別れの時】


[26]モリブレム ◆RK7RVcZMX2 :2011/04/17(日) 22:35:05 ID:???
シーダ「(あ、危なかった……せっかく交代してきたのにすぐにボールを奪われちゃうところだったわ)」

ミネルバ「シーダ姫、気負うな。普段どおりに空を駆ける気持ちで参ろうではないか」

マリク「ミネルバ王女、ブーストを使います。タイミングを合わせてください!」

ミネルバ「ああ、頼んだぞマリク!」

翼と日向をなんとかやりすごし、ミネルバは今度は左サイドに大きくボールを蹴り出そうとする。
そこに走りこんできたのは、今日はあまり良い動きが出来ていない三杉である。

三杉「(油断などはしていなかった。だが、まだボクの中には甘さが相当残っていたようだ。
   絶対にやってはいけないミス…ファストブレイクをすぐに破られたのは
   ボクに覚悟が足りなかったからだ。この一試合にかける、サッカーに対する強い執念が!)」

この全日本ユースにはキャプテン候補と呼ばれる四人の男達がいる。
大空翼、日向小次郎、若林源三、そして3年前にjrユース代表を率いた森崎有三。
彼らにはそれぞれ決して相容れない信念、執念、そして夢と野望を抱えている。
個性的な人物が揃うこの集団の中でも、特に彼ら4人は異様とも思われる感情を抱えていた。

彼ら四人に引けを取らない才能があったにも関わらず、三杉は闘いの場へ混ざっていくことはなかった。
それは自分が心臓に病を抱えており、治療とリハビリに専念しなければならないという理由があった。
しかし、もしかすればその選択はただの『逃げ』ではなかったのだろうか?
彼らのように自分の全てをサッカーへと捧げてしまうかのような覚悟が、あの頃の自分にはあっただろうか?

3年前の西ドイツとの決勝戦。鉄壁を誇っていたミューラーを抜き去って得点を奪ったとき。
あの時一瞬垣間見えた自分の中に秘めていたもう一人の自分の本心の叫びを
治療とリハビリという理由であの無限に欲望を吐き出す悪魔の声から耳をふさいでしまったのだ。
日本サッカー協会が海外に対して大きな力を震えるようになっていなければ、
おそらく国内に留まり、この力はさらに錆びついてしまっていたことだろう。

三杉「(自分に正直になれ、三杉淳。綺麗事で語れる世界など、ボクの望んだものではなかったはずだ)」


0ch BBS 2007-01-24